だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

ボローニャの家族の肖像

2010-05-05 20:59:36 | 映画
突然ですが、スパゲッティはお好き?私はミートソースが好き。ところでスパゲッティはパスタといい、ミートソースはボロネーゼ(伊)または、ボロネーズ(仏)と呼びますね。レシピは面倒なので書きませんが…。

語源となったのは、イタリアのボローニャを発祥とするひき肉とトマトを主な原材料とするソース。日本のミートソースは独自のスタイルを持ち、やっぱり日本人好み。美味しいですよね~。なんでそんな話をしているかというと…

イタリア映画「ボローニャの夕暮れ」(08)のチラシを見たからなんですね。監督は、ヨーロッパで高く評価される巨匠プーピ・アヴァティ。1938年11月3日ボローニャ出身の監督は、弟のアントニオと共に制作・脚本担当。

1938年、第2次世界大戦前夜のボローニャ。高校の美術教師ミケーレ・カサリ(シルヴィオ・オルランド)は、妻のデリア(フランチェスカ・ネリ)と17歳の娘ジョヴァンナ(アルバ・ロルヴァケル)と3人で暮らしていました。

繊細でおとなしい高校生のジョヴァンナ、娘を溺愛し何かと世話を焼く父ミケーレ。デリアは美しく、良き母・妻であろうとしますがうまくいかず、夫の親友に思いを寄せています…。そんなある日、突然事件が起こります。

ミケーレの勤める学校で、女子生徒が殺害されたのです。同級生だったジョヴァンナに嫌疑がかかり、身柄を拘束されてしまいます。事件は大きな波紋を呼び、ジョヴァンナは精神鑑定の結果、レジオ・エミリアの精神病院に…

精神を病んでいるとされたジョヴァンナは、24歳まで入院することになってしまったのです。あまりに長い月日に驚く家族。結局、ジョヴァンナの面倒をみるためレジオに越して来たのは、父ミケーレでした。

そして世界大戦の開戦。日増しに激しくなる戦火…。果たして家族は行く末は?ミケーレを演じるオルランドは、「息子の部屋」(01)などに出演し、本作で第65回ヴェネチア国際映画祭で、主演男優賞受賞。

母デリアを演じるフランチェスカ・ネリは、カルロス・サウラ監督「愛よりも非情」(93)やペドロ・アルモドバル監督「ライブ・フレッシュ」(97)などに出演。「ハンニバル」(01)でハリウッドデビュー。気になります。
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