だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

ピアノマンでは、ありません。

2005-09-17 21:48:38 | 映画
私は見ていないのですが、1978年に「マッド・フィンガーズ」という映画があります。今思うと、どうして見てなかったんだろうと、疑問。前作のジェームズ・カーン主演「熱い賭け」(74)は、見てるんですが…。「熱い賭け」「マッド・フィンガーズ」の脚本家ジェームズ・トバック、初監督作品が、「マッド・フィンガーズ」です。

この映画の主演はハーヴェイ・カイテル。ティサ・ファロー、タリア・シャイア、ダニー・アイエロ、ジム・ブラウンらが共演です。カーネギー・ホールで演奏することを夢に見る、ピアニスト志望の青年、それがカイテル。

父親が金貸しをやっていて、彼は取り立ての手伝いをしています。ピアニストへの夢と、裏社会の暴力。正反対の世界の狭間で、揺れる青春物だったそうです。もちろん、カイテル主演ですから、並みの青春映画であるはずはありません!

その「マッド・フィンガーズ」が、フランスでリメイクされました。「真夜中のピアニスト」という、タイトルになりました。監督は「天使が隣で眠る夜」(94)「リード・マイ・リップス」(01)の、ジャック・オディアール。元々は脚本家、監督4作目になります。

今回の主演は、ロマン・デュリス。「スパニッシュ・アパートメント」や「ルパン」に出てます。そうか、ルパンね~。これは魅力的♪リメイク版では、ピアニストへの道に進む手助けをする女性が、中国人という設定。言葉の通じない2人の心の交流が、感動を誘います。

映画に欠かせない音楽も素晴らしく、2005年度ベルリン国際映画祭、最優秀音楽賞を受賞しました。「ルパン」に続き、ロマン・デュリスの魅力を堪能できるかも!一気にファンが増えそうですよぉ~。
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美女対エイリアン

2005-09-15 21:19:32 | 映画
チャーリーとチョコレート工場」、最高でした!ジョニー・デップとティム・バートンのコラボは、期待を裏切らないどころか、期待以上の出来!最高で~す♪早く、DVDが欲しいな~。コレクターズ・ボックスを買うぞ!ロアルド・ダールの原作では老人のウィリー・ウォンカですが、デップの方が魅力的なのは言うまでもありません!

ところで、デップの奥さんのことはご存知ですよね?華やかな女性遍歴の末、パートナーに決めたのがフランス人の“ヴァネッサ・パラディ” 1972年12月22日、パリ郊外で生まれました。14歳で歌手デビューし、17歳の時「白い婚礼」(89)で映画デビュー。

さらに、19歳でシャネルの香水イメージキャラクターを勤め、日本でもその美しさにファンが増えました。デップとの間には、リリーローズ・メロディ(99年生まれ)とジャック(02年生まれ)の2人の子供がいます。

そのパラディが主演の「エイリアンVSヴァネッサ・パラディ」という、映画がやって来ます。このタイトルを聞いて「エイリアンVSプレデター」とか、「フレディVSジェイソン」とかの、対決ものを思い浮かべた方!そう、想像通りです。(あえてB級映画と、呼ばさせていただきます)

予告編を見た限りでは、どうしてこんな映画にデップの奥さんが?シャネルのイメージは?モデルとしても有名なパラディの、イメージは?と、正直びっくりしました。でも、「チャーリーとチョコレート工場」を見て思いました。いいんだ、これで。

フランス映画ですし、監督が違うから比べる術はないですが、やはりデップの奥さんでした。きっと楽しんで出演しているはず。「宇宙戦争」ばりのドタバタ、恐怖、SF映画として面白いかも~。美人のパラディの熱演を楽しめば良いのです!
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闘う、父親

2005-09-14 20:49:07 | 映画
実は、私、ラッセル・クロウのファンなんです。今やオスカースターとして有名ですが、まだ全然メジャーじゃなかった頃から…。といっても、ニュージーランドのウェリントン生まれですから、日本ではデビュー作から紹介はされていません。はじめてクロウを知ったのは、ハリウッド映画進出後。

1995年の「クイック&デッド」です。サム・ライミ監督の異色の西部劇ですが、主演はシャロン・ストーン。きれいでした!彼女の復讐劇に絡むいろいろな背景を持つ、男たちが魅力的でした。その中でも、レオ以上に私のハートをがっしり鷲づかみにしたのが、クロウです♪メロメ~ロ♪

次の「バーチュオ・シティ」は、悪役。デンゼル・ワシントンを向こうに回して、全然引けを取らない悪ぶり。ムフフでした。その後は人気と友に、オーストラリアでの出演作が続々、ビデオ化されていきました。見た~、見た~、若いクロウって、アクかなくてキレイ。その最たるものが「人生は上々だ!」(94/未公開)

驚いてはいけません。ここでの役は父親と暮らす、ゲイの役。内容も良かったし、父親役のジャック・トンプソンも良くって、DVDも買いました♪他にもオーストラリア時代の映画は、ファンには必見!97年の「ターニング・ラブ」や「ヘヴンズ・バーニング」も良いです。←工藤夕貴が相手役。

「L.A.コンフィデンシャル」からは、ご存知の通り。2000年の「グラディエーター」で、オスカー主演男優受賞!2001年には作品賞と主演女優賞を取った「ビューティフル・マインド」があります。

そしてまたもや、オスカー候補大本命の作品がやって来ます!「シンデレラマン」です。実話です。1920年代末期、ボクサーとして有望だったジム・ブラドック。過酷な運命は右手の故障から… 引退を迫られた上、大恐慌で仕事もなくなる苦しい毎日。

生活のために、子供たちを手放そうとする妻(レネー・ゼルウィガー)。しかしジムは、貧しくても家族だけはいつも一緒に、と反対します。やがて友人でマネージャーのジョー(ポール・ジアマッティ)のおかげで、再びリングに上がります。

それからのジムは、大恐慌時代の“アメリカの希望”となっていくのでした…。感動は約束されています!劇場で映画を見て、熱く震えるハートを自分で体験しましょう!熱い涙も約束されています!ハンカチも用意しましょう!早く、見た~い!

あの時代の家族の物語。姿も心も役になりきった、2人のオスカースターの演技を堪能し、「ビューティフル・マインド」のオスカー監督、ロン・ハワードの映画作りを満喫しましょう!
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天才の手稿

2005-09-11 18:15:26 | 展覧会
六本木ヒルズは、東京の観光スポットしてなにかと話題になるところですが、私にとってはかつて「シネ・ヴィヴィアン」があったところでした。もちろん、再開発された現在の六本木ヒルズは、きれいだし劇場やショップがたくさんあって、それなりに楽しい。私もよく行きます。展望台にも行きました。

その六本木ヒルズの森タワー52階に、森アーツセンター・ギャラリーがあります。15日からの展示は、「レオナルド・ダ・ヴィンチ展」です。ダ・ヴィンチといえば、「モナ・リザ」や「最後の晩餐」などの絵画が超有名ですが、今回の展示は様子が違います。

ダ・ヴィンチの絵で現代に残るのは、わずか10点あまりとか。そうなんだぁ~。しかし、画家としてのダ・ヴィンチには別の顔があります。天文学、解剖学、建築土木家、そして自然を探求する研究家としての顔。

精密な人体内部の解剖図、ヘリコプターや潜水艦、戦車、自動車、工作機械などの元になっているかのようなデザイン画。そのアイデアあふれる頭脳は、驚異的です。皆さんもどこかで、そんなデザインを見たことがあるはず。

この展覧会には、グライダーの模型も展示されます。なによりの話題は、ビル・ゲイツ氏所蔵の「レスター手稿」18枚、72ページにわたる、ダ・ヴィンチ晩年の研究ノートです。500年も前に登場した「紙」に書かれた、研究内容やスケッチなど。これは見る価値がありそうです!

少し前に大評判になった「ダ・ヴィンチ・コード」も気になるし、映画化も待ち遠しい。早く見たいな~、来年かな。とにかく、「銀河ヒッチハイク・ガイド」を見に行くので、こっちも見ましょう!
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宗教画は、お好き?

2005-09-10 21:40:36 | 展覧会
今日は絵のお話。絵といっても歴史や背景で、絵の雰囲気はかなり違いますね。もちろん、専門家ではありませんので詳しいことは語れませんが、もし貴方が何かの絵画展に行く時、何を基準に見に行かれます?

画家や国、○○派というジャンル?それとも美術館の名前かしら?好みやこだわりってありますよね。私はまずは、画家、そしてジャンルです。印象派が人気の日本ですが、私は印象派以前のジャンルが特に好き♪(もちろん、以後の絵画も好きですよぉ~)

サルヴァスタイル美術館」のサイトに詳しい紹介がありますので、見てください。「ゴシック美術」「ルネッサンス芸術」「マニエリスム」「バロック美術」「古典主義」「ロココ美術」「新古典主義」「ロマン主義」「ラファエル前派」「写実主義」が、それです。

特に好きなのは、バロックのカラヴァッジョ、レンブラント、ゴヤたちです。(自分も)友人もそんな私を『暗~い』と言います。へっへっ~だ!いいんだもん!明るく華やかな印象派より、暗くても精密で写実的な絵画がたまらなく好きなんです。

で、今回ご紹介の美術展は「プラート美術の至宝展」 イタリアのトスカーナ地方の郊外小都市プラートの、教会や政府庁舎に保存されている多くの美術品がやって来ます。

14世紀から18世紀の絵画や資料が、約60点ほど展示されます。代表作品は、フィリッポ・リッピの祭壇画3点。彼は成熟期の12年をかけて製作した、プラート大聖堂の壁画が有名。彼の技術は、弟子のボッティチェッリに受けつがれ、人物描写はミケランジェロをも魅了しました。

作品は宗教画ですから、好みは別れるところ。プラートは聖帯伝説(聖母の帯)が、伝わる場所です。鮮やかな聖母像や宗教画に見惚れつつ、歴史や物語の背景を思い巡らして見るのもいいかも。いかがですか?
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素晴らしき、4人

2005-09-09 21:41:56 | 映画
「スパイダーマン」や「X-MEN」「デアデビル」「ハルク」「パニッシャー」など、ハリウッドで続々映画化され大ヒットしているのは、実はコミック(マーヴェルコミック)が原作。しかも作者は、ど~れもスタン・リー!映画はコミックとは思えぬくらい、素晴らしい作品になっていて、見応えもたっぷり。大ヒットするのも納得です。

そんなスタン・リーの原作コミックが、またまた映画になりました。「ファンタスティック・フォー」がそれ。1961年に誕生したこの作品は、天才科学者のリード・リチャーズ、元恋人で科学者のスー・ストーム、スーの弟でパイロットのジョニー、リチャーズの友人ベンの4人が、ある実験で宇宙からの光線を浴びてしまったことから、DNAに異変を起こしてしまいます。

4人は、戸惑いながらも運命を受け入れ「超能力ユニット」として、悪に挑むのです。その悪とは… 実は、実験の援助をしていた実業家のビクター。彼も光線を浴び、Dr.ドゥームという、邪悪な存在となってしまってしまったのです。よくあるパターン。

最凶1vs最強4。すぐに勝てそうだけど、結末は映画を見てのお楽しみ♪なんとなく「X-MEN」のベースのようなお話ですね。実はそうらしいんですよ。

ところで主演は、Mr.ファンタスティック=ヨアン・グリフィス。インビジブル・ウーマン=ジェシカ・アルバ。(←「ダーク・エンジェル」のマックス!!) ヒューマン・トーチ=クリス・エヴァンス。ザ・シング=マイケル・チクリス。

超能力ユニットの面々の特別な能力は、映画で確認しましょう♪姿かたちもね~。すごそう~。
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盗まれないように…

2005-09-08 21:07:40 | 映画
コナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」、アガサ・クリスティの「ポワロ」や「ミス・マープル」などの探偵小説は、いつ読んでもハラハラ・ドキドキ・ワクワクです。本好きは必ず読んだことがあるはず。私も夢中になって読みました♪そして追われる側の代表格は、モーリス・ルブランの「アルセーヌ・ルパン」でしょう。

今年は、そのルパン生誕100周年。ルパン・シリーズの原作は、新潮文庫や創元推理文庫などで紹介されていますが、日本人にはなんと言っても、アニメの「ルパン三世」がおなじみ。宮崎駿監督の「ルパン三世/カリオストロの城」もありましたね。

こんなに有名なシリーズですから、今までにもたくさん映画化されています。フランスはもちろん、イタリア、アメリカ、日本でも原作を置き換えての映画化が作られています。(ここは公式サイトのトリビアを参照) そして、いよいよ本格的な映画がやって来ます!

ルパン」は、「カリオストロ伯爵夫人」をメインに「「813」「奇巌城」などの原作を“いいとこ取り”して書かれています。つまり、面白いぞ!ということ。監督は「ルーヴルの怪人」(01)が、日本初公開作になったジャン=ポール・サロメ。

主役のルパンはロマン・デュリス、ジョセフィーヌ・カリオストロ伯爵夫人はクリスティン=スコット・トーマス、ルパンの従姉クラリスは「キングダム・オブ・ヘブン」(05)で、オーリーの相手役を勤めたエヴァ・グリーン。

まだ若き日のルパンが、謎を秘めた美しきカリオストロ伯爵夫人を助けたことから、始まる物語。莫大なフランス王家の宝石(マリアントワネットの首飾り)を巡る、争いに巻き込まれていきます。怪盗とはいえ、紳士的なルパン。見る者の心も盗まれてしまうかも!?楽しみです。
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カルトSF映画、誕生!

2005-09-07 21:59:59 | 映画
とんでもない映画がやって来る!大作でもない、トップスターが主演でもない、と見過ごされそうな映画… でも面白そうな映画は、たくさんあります。「銀河ヒッチハイク・ガイド」もそうです。ご存じない?でも、すんごく、面白そう~~♪

原作は、ダグラス・アダムスの同名小説(79)。アダムス氏はケンブリッジ大出身ですが、卒業後はあの「モンティ・パイソン」シリーズの脚本家として活躍。納得。ディズニーから映画化の話もあったのですが、原作を脚本化した2001年5月、49歳の若さで心臓発作のため死去。な、なんと。

ある日、上空にたくさんの宇宙船が飛来。すわ、「宇宙戦争」か?と思いそうですが、実は宇宙人たちの目的は太陽系を横切る“宇宙バイパス”建築のため、じゃまな地球を爆破すること!おー、まいごー!!めでたく爆破消滅。

なぜか生き残ってしまった主人公は、平凡な英国人アーサー(マーティン・フリーマン)。彼は「銀河ヒッチハイク・ガイド」を頼りに、宇宙に出かけるのです。待ち受ける数々の冒険、とんでもないキャラクターたち、非常識な事件。そして、果ては地球誕生の真実(?) 

この映画の面白さは、そんなストーリーだけではありません!キャストに注目。「コンフェッション」のサム・ロックウェル(←ファンで~す)、「スティル・クレイジー」や「ラブ:アクチュアリー」のビル・ナイ(←ムフフです♪)、ジョン・マルコビッチ(!)、アラン・リックマン(声のみ、探してね)

どんな役かは、映画を見てのお楽しみ♪原作誕生から26年。天国のダグラス・アダムス氏も、映画公開を喜んでいることでしょう!東京は、“ヴァージンTOHOシネマズ六本木ヒルズ ”でのみの公開です。ちょっと不便?1館だけだから…ね。でも、見に行きます。はい。
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バートン・ワールド全開!

2005-09-04 21:09:09 | 映画
ずっとこの映画を待っていました。ようやく公開です。うれしい~♪その映画は、「チャーリーとチョコレート工場」!!このタイトルを聞いただけで、うれしくなりませんか?だって、ティム・バートンとジョニー・デップですよぉ~!!

ティム・バートン監督とジョニー・デップといえば、ハサミの手を持つ人造人間、エドワードの物語「シザー・ハンズ」(90)、自分の独創性で突き進む、映画監督をやさしい眼差しで描いた「エド・ウッド」(94)、伝説の首なし騎士に挑む、探偵イカボットの冒険「スリーピー・ホロウ」(99)があります。うふふ、みんな大好き!

どの作品も、ティム・バートンの好みが満載!ティムは、夢みる永遠の少年のような人。エド・ウッドとは描く内容が違うけど(レベルも!)、ティムも自分の世界を描き続ける、映画作家。デップとのコラボ以外にも、「ビートル・ジュース」「バットマン」「バットマン リターンズ」「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」「マーズ・アタック!」「猿の惑星」「ビッグ・フィッシュ」などがあります。うむ、個性的!

「チャーリーとチョコレート工場」の原作は、ロアルド・ダールの「チョコレート工場の秘密」 英国では「ハリー・ポッター」や「指輪物語」に次ぐ人気の、短編小説。それにティムとロアルド・ダールのコラボも、初めてではありません。「ジャイアント・ピーチ」(96)という、実写とアニメを取り入れた作品もそう。

デップが演じる主人公はウィリー・ウォンカという、チョコレート工場を経営する、お菓子の発明家。しかも、奇抜で斬新で夢のようなお菓子ばかり。おかげで子供たちに大人気!デップは、ウォンカをいつも以上に役作りしています。まずは容姿から。(←う、美しい~)

板チョコに入っている“ゴールデン・チケット”を手に入れた、5人の子供たちを自分のチョコレート工場にご招待!!いったいどんな工場なのか?私も行きた~い。でも、ムリ。チョコが買えないし、第一、子供じゃないし…。映画を見ることにしましょう!

ちなみに共演者は、デップの前作「ネバー・ランド」でピーター少年を演じたフレディ・ハイモア。「ビッグ・フィッシュ」のヘレナ・ボナム・カーター、それにクリストファー・リーも出てます。待ちきれな~い!
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チラシも黒です。

2005-09-03 22:02:39 | 映画
1994年2月のことでした。渋谷の文化村にある映画館ル・シネマで、「さらば、わが愛」が公開されました。それまでも香港映画のアイドルとして、また人気歌手として多くのファンをうっとりさせていた、レスリー・チャン(当時は、レスリー・チョン)が、中国映画に主演!しかも演じるのは、京劇の女役♪

「さらば、わが愛」の監督は、中国映画界でも有名なチェン・カイコー(陳凱歌)。「黄色い大地」「子供たちの王様」「人生は琴の弦のように」「花の影」などの他、「始皇帝暗殺」「キリング・ミー・ソフトリー」「北京ヴァイオリン」などのハリウッド資本の映画も、監督しています。

レスリーはもともと女性的な美しさを持つ、本当にハンサムな、と言うかきれいな俳優さんでした。香港映画では、そのレパートリーの広さは驚異的!アクション、コメディ(←おふざけ含む)、シリアス、歴史物、スポーツ物、涙物、善役、悪役などなど。本当に大好きでした。

「さらば、わが愛」は、以前からファンだった私も、すっかり夢中になるほどの素晴らしい作品でした。1993年のカンヌ映画祭で、最高のパルムドールを受賞し、アメリカでは第51回ゴールデングローブ賞の外国語映画賞も受賞しました。

映画好きの方は、もうご覧になっていると思うのですが…。1920年代後半の少年時代、小石頭(シャオシイトウ・段小樓)と小豆子(シャオドゥズ・程蝶衣)の2人は、京劇養成所で厳しい訓練の日々の中、お互いに好意を持つようになります。

やがて成長して、舞台での人気を果たすのですが、時代は戦争、新中国成立、文化大革命へと進んでいくのです。時代に翻弄される2人の姿は、感動と焦燥と孤立感を感じずにはいられませんでした。

そんな「さらば、わが愛~覇王別姫~」が、期間限定レイトショーで「ル・シネマ」に帰ってきます。今はもう、レスリーはこの世にいません。しかし、私の心にはいつまでも、その美しさのまま残っています。残念なのは、新作が見れないこと。本当に残念で、悔しいです。
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