だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

アカデミー賞全9部門受賞の歴史大作

2022-12-17 21:45:05 | 映画
7月に書いた『12ヶ月のシネマリレー』。1年を通して毎月1作品、12本を上映するという企画です。そのポスターになっているのが…

イタリアの巨匠ベルナルド・ベルトルッチ監督「ラストエンペラー」(87)。今回は、劇場公開版4Kレストア版で公開されます。

原作は中国、清朝最後の皇帝(ラストエンペラー)愛新覚羅溥儀の自伝『わが半生』。北京市にある紫禁城で、世界初のロケが行われ…

その壮大さに大感動、後に個人旅行しました。1950年のハルピン。ソ連から満州国戦犯として中国へ送還された溥儀(ジョン・ローン)。

手首を切り自殺を図った彼は薄れゆく意識の中、波乱に満ちた半生を思い起こします。1908年、西大后はわずか3歳の溥儀を皇帝に指名。

ポスターはその時の様子。イギリス人家庭教師レジナルド・ジョンストン(ピーター・オトゥール)、17歳で結婚した婉容(ジョアン・チェン)、

第2皇妃の文繡(ヴィヴィアン・ウー)、1924年の北京政変によって紫禁城を追われた彼に接近する日本の甘粕正彦(坂本龍一)、

川島芳子(マギー・ハン)などが出演。他にもデニス・ダン、高松英郎、ケイリー=ヒロユキ・タガワ共演。本作はアカデミー賞作品賞、

監督賞、脚色賞、撮影賞、作曲賞、美術商、衣装デザイン賞、音響賞、編集賞の9部門すべて受賞。その他の映画賞も多数受賞。

イタリアの監督、香港や中国、日本の俳優たち。この作品は必見です。「ローグ アサシン」(07)を最後のジョン・ローンは今どこ?
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リヒャルト・ゾルゲを、今

2022-12-15 20:47:24 | 映画
この作品は新宿の映画劇場で独占ロードショーということなので、多くの映画ファンには見るチャンスが激少。それに上映時間の明記がないのですが…

前売り情報を見ると、鑑賞券3枚セット売りになっているのでかなりな大作です。しかもDVDーBOX同時発売の予約受付中とのこと。うむ。

ロシア、ウクライナ、中国合作、セルゲイ・ギンズブルグ総監督&製作、ロマン・サフィン監督「スパイを愛した女たち リヒャルト・ゾルゲ」(19)です。

リヒャルト・ゾルゲ!彼の名前は、第2次世界大戦前、日本で諜報活動したソビエト連邦のスパイとして知られています。手塚治虫作の漫画…

『アドルフに告ぐ』にも登場します。映画だと篠田正浩監督、本木雅弘主演「スパイ・ゾルゲ」(03)でイギリスのイアン・グレンがゾルゲ役。

他にもTV『NHKスペシャル/国際スパイ・ゾルゲ』(91)などドキュメンタリー系はたくさん。歴史好きなので。ナチスドイツの大手新聞社の…

記者として、東京で諜報活動するソビエト連邦のスパイ、リヒャルト・ゾルゲ(アレクサンドル・ドモガロフ)は、駐日ドイツ大使を通して…

ヒトラーによるソ連侵攻を知ります。日本の尾崎秀実(中丸新将)たちと諜報活動を続け、スターリン率いるソ連側に情報を送り続けるゾルゲ。果たして?

ゾルゲの愛人で遺体を引き取った石井花子役に中丸シオン。実際と映画は違うとは知りつつ、暗号名『ラムゼイ』ゾルゲは、どんな人物だったのか?

史実では、1933年から41年まで日本で諜報団を組織し活動。ゾルゲ事件の首謀者といて逮捕、裁判。1944年11月7日処刑されました。
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聖女ベネデッタの運命

2022-12-14 22:01:40 | 映画
ポール・ヴァーホーヴェン監督は、1938年7月18日オランダのアムステルダム出身の84歳。「ルトガー・ハウアー/危険な愛」(73)、

ジェローン・クラッベ主演「4番目の男」(79)などオランダでの作品の後、「ロボコップ」(87)、「トータル・リコール」(90)、

「氷の微笑」(92)、「ショーガール」(95)、「スターシップ・トゥルーパーズ」(97)、「インビジブル」(00)、

「ブラックブック」(06)と時代々に問題作を発表。リメイクされたりシリーズ化されたりと、有名作品ばかり。前作「エル ELLE」(16)では…

フィリップ・ディジャンの原作をイザベル・ユペール主演で監督。カンヌのパルムドールにノミネートされました。5年ぶりに問題作を引っ提げて…

帰って来ました。ジュディス・C・ブラウン原作『ルネサンス修道女物語 聖と性のミクロストリア』を映画化した「ベネデッタ」(21)です。

17世紀イタリア、ペシア。幼い頃から聖母マリアと対話し奇蹟を起こす少女ベネデッタ・カルリーニは、6歳でテアティノ修道院に入ります。

成人したベネデッタ(ヴィルジニー・エフィラ)は、ある日修道院に逃げ込んで来たバルトロメア(ダフネ・パタキア)と秘密の関係に。

さらにベネデッタは聖痕を受けイエスの花嫁になったとみなされ、新しい修道院長に就任することに。果たして?シャーロット・ランプリングが…

修道院長役、教皇大使役にランベール・ウィルソン共演。監督が描く実在のベネデッタの人生と、教会や裁判など興味津々。ぜひ見ましょ。
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ウェストポイント陸軍士官学校の惨殺事件

2022-12-12 21:54:23 | 映画
スコット・クーパー監督と俳優のクリスチャン・ベールは、「ファーナス/訣別の朝」(13)と「荒野の誓い」(17)で組んでいます。

相性が良いんですね。3度目のコラボ作品が公開されます。それがアメリカの作家ルイス・ベイヤードの03年出版『陸軍士官学校の死』を…

映画化した「ほの蒼き瞳」(22)。監督のすべての過去作同様、本作の脚本も監督が担当したミステリーサスペンス。動画配信前に一部劇場で公開。

1830年のある冬の朝。ニューヨーク州ウェストポイントの陸軍士官学校で、1人の士官候補生の死体が発見されます。ところが遺体の心臓が…

くり抜かれていたため、学校の体面に傷がつくことを恐れた幹部たちは、密かに事件の捜査をすることに。引退していた地元の元刑事…

オーガスタス・ランドー(クリスチャン・ベイル)に調査を依頼。口をつぐむ士官学生たち。調査を進めるランドーが出会ったのが…

詩を愛する風変わりな士官候補生エドガー・アラン・ポー(ハリー・メリング)でした。2人は事件の真相を追っていきます。果たして?

共演者が豪華。TV「Xーファイル」のジリアン・アンダーソン、シャルロット・ゲンズブール、名優のトビー・ジョーンズとティモシー・スポール、

そしてロバート・デュヴァル。ポー役のハリー・メリングは「ハリー・ポッター」(01~10)シリーズのダドリー・ダーズリー役で知られてます。

エドガー・アラン・ポーは『アッシャー家の崩壊』『モルグ街の殺人』などで有名な小説家。実際にウェストポイントにいたんです!見なくては!
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18歳のナスターシャ・キンスキー代表作

2022-12-11 21:18:02 | 映画
調べたら、1980年10月にロードショー公開されてました。残念ながら当時は劇場に行って見ていませんでした。難しそうに想ったのかも。

それが、フランス出身のロマン・ポランスキー監督「テス」(79)。原作はイギリスのトーマス・ハーディの小説『ダーバヴィル家のテス』です。

1891年出版の大作メロドラマだとか。フランスのセザール賞で作品賞、監督賞、撮影賞を受賞。アカデミー賞では6部門にノミネートされ…

撮影賞、美術監督・装置賞、衣装デザイン賞を受賞。今だったら絶対見逃さないんですけど。「テス 4Kリマスター版」(79)として上映されます。

19世紀末のイギリス、ドーセット地方マーロット村。貧しい家に生まれたテス(ナスターシャ・キンスキー)は、家族の生活を助けるため…

遠戚のダーバヴィル家に奉公に出ます。ある日、息子のアレック(リー・ローソン)に森の中で犯されます。テスは実家に戻るのですが…

妊娠が分かり出産。しかし、すぐに子供は病死。村人からの視線に耐えかねたテスは、再び家を出て、遠く離れた酪農場で働き始めます。

そこで出会ったのが、進歩的で心優しい青年エンジェル・クレア(ピーター・ファース)でした。恋におちた2人は、やがて結婚。

そしてテスは、自分の過去を彼に打ち明けます。果たして、テスの流転の人生とは?ドイツ人俳優クラウス・キンスキーを父に持つ、ナスターシャは…

1961年1月24日ベルリン出身なので、撮影当時18歳。最近は出演作品がありませんが、現在61歳。輝く美しさのテスを見にぜひ。
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コンパートメントで始まる旅と恋

2022-12-09 17:00:30 | 映画
今年5月17日から開催された第75回カンヌ国際映画祭の1番の話題は、韓国初の男優賞をソン・ガンホが受賞したこと。個人的にもうれしい。

なにしろ今年1番のマイトピックスは、韓国映画を見始めて、ソン・ガンホの映画を見まくったこと。出来る限りソフトも購入しました。

「ベイビー・ブローカー」(22)のBlu-ray特典映像で、授賞式の様子を見ることが出来ます。宣伝はともかく、昨年第74回カンヌで…

グランプリを受賞した作品が、ロサ・リクソム原作、ユホ・クオスマネン監督のフィンランド映画「コンパートメントNO,6」(21)です。

ちなみに第74回のグランプリは2作品で、イランの「英雄の証明」(21)も。本作のタイトル、コンパ―メントとは旅客車の個室席のこと。

モスクワ留学中のフィンランド人の女子学生ラウラ(セイディ・ハーラ)は、古代ペトログリフ(岩面彫刻)を恋人と見に行く旅を計画。

ところが恋人からドタキャンされ、1人旅となってしまいます。彼女は世界最北端の駅へ向かう寝台列車、6号コンパートメントに乗り込みます。

そこで出会ったのが、モスクワのインテリたちとは正反対の粗野なロシア人労働者リョーハ(ユーリー・ボリソフ)でした。

最悪の出会いで始まった2人の長い旅の行方は、果たして?ところで監督のユホ・クオスマネンは、長編映画監督デビュー作の…

「オリ・マキの人生で最も幸せな日」(16)で、第69回カンヌ国際映画祭ある視点部門グランプリを受賞しているそう。未見でした。
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父の最後の願いを叶えるには…

2022-12-07 21:35:58 | 映画
フランスの映画監督フランソワ・オゾン。ゲイを公表しているせいか、女優の描き方が優しく、厳しく、ユーモアにあふれ、お気に入り。

シャーロット・ランプリング、カトリーヌ・ドヌーヴ、イザベル・ユペール、エマニュエル・ベアール、ダニエル・ダリュー、ファニー・アルダン、

リュディヴィーヌ・サニエ、ジャンヌ・モロー、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ、ロモーラ・ガライと錚々たる面々が出演しています。

中でもシャーロット・ランプリングとは何作も組んでいて、ファンも彼女の出演に期待してます。最新作「すべてうまくいきますように」(22)にも出演。

オゾン監督の4作品の脚本を務めるエマニュエル・ベルネイムの原作を映画化。何より人生を愛し、謳歌して来た85歳のアンドレ(アンドレ・デュソリエ)。

脳卒中で倒れ、体が不自由になり、娘のエマニュエル(ソフィー・マルソー)に、人生を終わらせるのを手伝って欲しいと頼みます。

戸惑う彼女は父の気が変わることを願いながら、合法的な安楽死を支援するスイスの協会に連絡します。一方、リハビリによって順調に回復し…

日々を楽しみ、生きる希望を取り戻したかに見えるアンドレ。しかし、彼は自ら定めた最期の日を娘たちに告げるのでした。

父の決断を尊重しようとするエマニュエルや、妹のパスカル(ジェラルディーヌ・ペラス)。果たして?ランプリングは、母クロード役。

他にハンナ・シグラ共演。76歳のランプリングも見事だけど、ソフィー・マルソーの初参加はとってもうれしい。今後も出演して欲しいです。
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モリコーネの音楽がなくては!

2022-12-06 21:08:57 | 映画
2020年7月6日、イタリアの映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネが亡くなりました。91歳でした。映画好きは彼の名前を一度は…

聞いたことがあると思います。なにしろ、彼が携わった映画音楽はあまりに有名。1926年11月10日ローマ出身で、61年のデビュー以来…

手掛けた映画やTVの音楽は500作品以上。アカデミー賞だけでも「天国の日々」(78)、「ミッション」(86)、「アンタッチャブル」(87)、

「バグジー」(91)、「マレーナ」(00)で作曲賞にノミネートされ、2006年には名誉賞を受賞。クエンティン・タランティーノ監督…

「ヘイトフル・エイト」(15)で見事受賞しています。遅いくらい。そんなモリコーネの半生を回想するドキュメンタリー映画が公開されます。

彼の弟子で親友でもあるジュゼッペ・トルナトーレが監督した「モリコーネ 映画が恋した音楽家」(22)です。トルナトーレ監督とは…

英国アカデミー賞受賞の「ニュー・シネマ・パラダイス」(89)などで組んでいます。名曲です!他にもクリント・イーストウッド主演…

「荒野の用心棒」(64)、「死刑台のメロディ」(71)、「1900年」(76)、「Mr.レディ Mr.マダム」(78)、

「天国の日々」(78)、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」(84)、「シティ・オブ・ジョイ」(92)、

「海の上のピアニスト」(98)など、ああ~限がない。タランティーノ、イーストウッド、ウォン・カーウァイ、オリヴァー・ストーンも登場します。
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クリスマスオーナメントが武器です。

2022-12-05 21:27:19 | 映画
12月と言えば、クリスマス。去年の10月には、メル・ギブソンがサンタクロースことクリス・クリングルを演じたコメディ・アクション、

ルイアン&エショム・ネルムズ監督「クリスマス・ウォーズ」(20)が公開。サンタが経営するおもちゃ工場が不景気で、軍の兵器製造を…

請け負って…というお話。今年はイリヤ・ナイシュラー監督、ボブ・オデンカーク主演「Mr.ノーバディ」(21)や、デヴィッド・リーチ監督、

ブラッド・ピット主演「ブレット・トレイン」(22)の87ノース・プロダクションズの最新作となる、トミー・ウィルコラ監督…

バイオレント・ナイト」(22)です。ポスターもなんだかMr.ノーバディっぽいです。監督はノオミ・ラパスが1人7役を演じた…

「セブン・シスターズ」(16)の監督。物欲主義の子供たちに嫌気がさし、場末のバーで呑んだくれるサンタクロース(デヴィッド・ハーバー)。

クリスマスイヴ。お疲れ気味のサンタは、それでも良い子にプレゼントを届けるため、トナカイを引くソリでクリスマスの空を駆け巡ります。

ある富豪ファミリーが盛大にクリスマスパーティを開いている大豪邸に降り立ち、煙突から部屋に入ったサンタが鉢合わせたのが…

スクルージ(ジョン・レグイザモ)の指令で、金庫の3億ドルを強奪する目的の武装集団。人質となったファミリーは?戦闘能力ゼロのサンタは?

TVで活躍のハーバーは、ニール・マーシャル監督「ヘルボーイ」(19)で主演。クリスマスのもう1人の主役スクルージの正体は?
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香港映画の武師(スタントマン)たち

2022-12-03 20:14:02 | 映画
12月になり、来年はどんな映画が見れるか楽しみ。お正月映画の中でもこれは絶対見なくては!という、ドキュメンタリー映画です。

プロデューサーで映画評論家のウェイ・ジェンツーが、撮影期間3年、100人近くの香港アクション関係者を徹底取材し、監督したのが…

カンフースタントマン 龍虎武師」(21)です。香港アクション映画の発展には、スタントマンなくしては成立しません。まっ、見ている方は…

承知して見ているんですけど。本作の出演者はサモ・ハン(キンポ―)、ユエン・ウーピン、ドニー・イェン、チン・カーロッ、ユン・ワー、

ツイ・ハーク、アンドリュー・ラウ、エリック・ツァン、チン・シウトンなど錚々たる面々。さらにアーカイヴ映像ではブルース・リー、

ジャッキー・チェン、ジェット・リー(リー・リンチェイ)、ラウ・カリョン、ラム・チェンインたち。そして登場する作品は…

「ドラゴン危機一発」(71)、「ドランク・モンキー/酔拳」(78)、「プロジェクトA」(83)、「ポリス・ストーリー/香港国際警察」(85)、

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地黎明」(91)、「導火線 FLASH POINT」(07)、「五福星 」(84)、

「七小福」(88)、「サイクロンZ」(88)、「おじいちゃんはデブゴン」(16)など。全部紹介できないけど、ほぼ見ています。

香港映画界のスタントやアクションの歴史を、ぜひこの作品で堪能しましょう。あのシーンはスタントだったのね…と思わず関心ちゃうはず。
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