
新幹線での4時間のうち、
半分はミニギターで
音を出さずに
読譜と運指の確認練習をした。
宿に着いたら
音出し練習をするつもりである。
演奏旅行ならぬ、
練習旅行……。😅
でも、場所が変わると
気分が変わって
都合がよい。😂
ロンバケで
家に籠もっていると、
ついつい横になっちまうし、
練習も億劫になる……。
なんせ、18曲もある……。
暗譜はやめたので、
譜面を見ながら
無意識に指が正確に押さえ
正確に弾くツーアクションを
やらねばならないので、
自転車乗り並の繰り返し訓練が要る。
いくら好きな曲とはいえ、
毎日、繰り返し、繰り返し、
何十回もさらうのは
楽しいだけのものではない
まさに、
苦しい+楽しい……で、
〝くるたのしい〝
と言うよりない。🤣
…

車内放送の
「右手に富士山が見えます」
のアナウンスで、
車内の一同が
雪を被った霊峰に
一斉に目をやり歓声をあげた。
東海道中らしい
一コマである。
…
この時季は、
まだ、オフ・バカンスなので
土曜の列車でも、車内に
幼児の奇声がないだけで、
過ごしやすい。
ただ、古いノゾミの車両だったようで、
ラゲッジスペースは傷だらけで
汚れが目立っている。
2席シートも、
隣と肘がぶつかるくらい
余裕感がない。
三十年以上も前には、
健在だった亡父が、
孫に会いたさで、
盆暮れには、京都まで
新幹線のグリーン個室のチケットを
幾度も送ってよこした事があった。
それは、まるで
洋画で見るドア付きの
コンパートメントのようで、
他人とは隔絶された完全個室だったので
乳幼児の移動には気を遣わないで
助かった記憶がある。
後にも先にも、
グリーン個室なぞ利用できたのは、
あの頃だけだったが、いっ時でも
贅沢な思いを味わう事が出来て
亡父には感謝している。
そんな亡父は、
曾孫とは邂逅せずに
此の世を去った。
老母は同時代を未だ生存してるが、
哀しいかな、実の倅さえ認識でない
認知症状態にある。