にはかにも
すこやかにして
やすらかに
逝きましし母をおろがみまつる
亡き母の燃え給ふ音のなかに
まじる鳥の声あり
頬白の声
きょうは、午前9時から、
きのう、お国替えをされた御霊様の
ご遺体の火葬の儀がある。
コロナ死ということもあり、
家族数名による直葬である。
自分は、次男ながら、
本家を継いだので、
千葉から駆け付けた兄を
差し於いて、
『喪主』にならせて頂いた。
甥っ子の洋ちゃんも
わざわざ車で
東京から来てくれるという。
帰りは父親を乗せて一緒に帰るというので、
有り難い孝行息子である。
ほんに、我が家も、兄貴ん処も、
子ども達はみな親孝行、親族思いの
良い子に育ってくれたものである。
いずれも
亡き母の愛しき孫たちである。
***
四日後のリサイタルの
ソロの6曲を
急遽、追悼曲に変更した。
当初は、初公演の4曲があり、
いずれも、譜面を見て
演奏する予定だったが、
6曲全部を暗譜している「十八番」を
思いを込めてやる事にした。
どの曲も親族・親友・恩人の
ご葬儀で弾かせて頂いた、
曲である。
中でも、『花祭り』は
母親が唯一、好きだ・・・
と言っていた曲なので、
プログラムのトリ曲とした。
Tちゃん先生からも
メールがきて、
「むかし、コンサートで
『花祭り』があるから、楽しみ…
と言っておられたので、
ぜひ枕元で聞かせて上げて下さい」
との事だった。
なので、
スマホに当人が聴きに来た
最初で最後の2013年の
リサイタル・ヴァージョンを
聴かせてみた。
カミさんが、
「花祭り、聴こえる〜ぅ!?」
と耳元で訊くと、
コクンと頷いたので驚いた。
カミさんは、
たまたまじゃないの〜…
と、いうが(笑)、
それにしてはタイミングが良すぎて
その前後に頷きなぞしていない。
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散るさくら
残るさくらも
散るさくら
裏を見せ
表を見せて
散るもみじ