『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

「夢幻泡影」を味わふ

2024-12-03 07:47:16 | 想い出

 

三泊四日の
『京大阪ひとり旅』は
有難くも、道中無事に、
愉しく、健やかに
過ごさせて頂いた。

通常勤務の翌日に出発し、
帰宅してすぐに
通常勤務なので、
まさに、“週末トリップ”であった。

中国の故事で
「粟がひと煮立ちする間の夢」
の物語である
「邯鄲(かんたん)の夢」や
「黄粱(こうりょう)の夢」
という逸話を思い出した。

禅語には
「夢幻泡影(むげんほうよう)」
という言葉がある。

人生や存在の儚さや
一瞬の出来事を表す。

夢:夢のように儚い。
幻:蜃気楼のように実体がない。
泡:水面の泡のようにすぐ消える。
影:影のように形がない。

また、茶掛けにもある
「一期一会」も同様で、
「今この瞬間を大切に」
という含意がある。

「メメントモリ・カルペディエム」
(死を忘れな 今を生きよ)
は古代ローマの箴言である。

***

最新型ハイスペックスマホに換え
操作性・メモリ容量ともども
爆上がりしたので、
PC並みにサクサクと
作業ができるようになった。

多くのヴィジュアル記録から
旅で切り取った映像を眺めては
その時の感激を反芻している。



*

瑠璃光院では
紅葉のみならず、
苔と白砂による枯山水も
見所があった。

 


仏様にも
道中の無事安全の
祈願をさせて頂いた。

 



顔彩を用いた大和絵は、
いにしえの都に
今いるんだ・・・という
風情・風趣を味わう縁(よすが)に
なってくれた。

*



こたびは
三度目くらいの
嵐山泊となったので、
夜景と朝景のどちらも
楽しむことができた。

インバウンドでごった返す
昼間とちがって、
人もまばらな情景は
その空気感も違っており、
より自然と自分の距離感が
近いような感じがした。

*



苔寺の外周には
竹林があり、
その中に柚子が黄色く
稔っており、
その風情もまた佳しだった。

訪問客の多くは
目を惹く紅葉にばかり
魅かれていたが、
「竹に柚子」なんてのも
日本人ならではの感性に
訴える取り合わせである。

もっとも、
タケノコ・ハンターなので
竹には偏愛があり、
柚子はポン酢に用いるから
かもしれないが・・・(笑)。🤣

*



苔寺の庭園内には
侘び寂びの茶室が
閑静な景色に溶け込んでいた。

生憎と室内は見れなかったが、
その仄暗いだろう喫茶空間を
想像するのも茶人にとっては
楽しみの一つであった。

画像検索すれば、
きっと、公開されているものが
見つかるかもしれない。

 


庭園の出口は
茶庭(露地)における
「延段(のべだん)」を
彷彿させた。

それは、庭に敷き詰められる
自然石を並べて作られた
石畳や通路のことだが、
通常、茶室への通路や、
露地全体の動線を整えるために
設けられる重要な要素である。

そういえば・・・
あの広大な園庭が
かの小体な茶室の為の
露地(茶庭)と考えると、
それは壮大な気宇が感じられる。

こうやって、
旅の後味を味わうのも
いい余暇のパスタイムになるなぁ・・・。



*

30年前まで
11年間在職した
「金光第一高」の初任時に
担任をした「1-8」教室は
当然ながら、まだあり、
後方の連絡用黒板を見たら、
当時25歳の自分が
黒板に「曜日」「日直」などを
記入するためのビニールテープで
仕切りを貼った痕が、うっすらと
残っていた。

「綾小路きみまろ」じゃないが、
思わず、「あれから・・・40年」
というフレーズが浮かんでしまった(笑)。

まさに、
人生なんて
【一炊の夢】の如しである。



*

・・・この笑顔だもの・・・(笑)。

愛孫のリク坊とも
一晩のショートステイの間に
存分に触れ合い、遊んだ。

 



フミのルーティンの
園への送りにも付き合えたし、
「パパ・りくぼう・ジイジ」
という珍しく貴重な
スリーショットも
背後からミカちゃんが
撮ってくれていた。

自分のスマホにも
ラインを入れてもらい
これで、佐々木家全員
8人+1匹の
グループが完成した。

「幸せ」家族を
絵に描いたような
ファミリー・イベントも
これからも多く体験したいものである。

 

「だんな。凝ってますねぇ・・・」に、大喜び(笑)。

***

さぁ、これから、
学校に出勤である。

カウンセリング室に入って
白衣に着替えれば、
臨床家(クリニカル・セラピスト)
の意識に自ずと
モード・チェンジするだろう(笑)。

 永き世を
  夢を夢とぞ識る君や
   醒めて
    迷える人を助けむ

         明恵上人

 

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いざ、苔寺へ‼️

2024-12-01 09:31:45 | 想い出

 

愛猫家でもあるので
宿泊先のペンションのネコちゃんとも
仲良くなりたかったが、
あいにくとツンデレちゃんで
ニャンとも応じてくれなかった。

嵐山から阪急で上桂へ。
歩いて15分ほどで、
苔寺に到着。

教え子でアラフィフになった
オカリンが、先着していて、
門前で呼び止められた。

中高生の息子たちを
部活や塾に出してから
朝も早よから
駐車場で待っててくれたという。

もひとりの常連のツーラが
午前中は都合がつかんくて
苔寺はふたりでの拝観となった。

何十年か前の南禅寺以来である。

まずは、本堂で写経をして仏様に納め
家族の無事をご祈念させて頂いた。

次いで、庭園見学となったが、
想像以上に池泉式回遊庭園が広く、
どの風景を切り取っても、
見応えのある完璧なものだった。

在京中から離宮以外、
すべての庭園を拝観してきたが
苔寺はさすがだなぁ…と、
感心させられた。

 

++++++

 

『錦水亭』での昼懐石。

八寸は、銀杏蒲鉾、クワイ雲丹まぶし、蒲焼もどき胡桃豆腐。

 

煮物椀は、鯛蕪(かぶら)。

 

お造りは、明石鯛。

 

蒸し物は、海老・鰻の蕪卸し蒸し。

 

焼き物は、鰤の照り焼き。

 

揚げ物は、鱈の玄米揚げ。

 

ご飯には、鯛紫蘇縮緬。

 

 

甘味が、柿だけいうのは、ちと盛り下がったなぁ…。😂

 

***

昼からは
ツーラも合流できて、
いつメンによる『錦水亭』での
懐石会となった。

17才のJKの頃から、
この二人とは30年も
付き合いが続いているから、
不思議と魂のウマが合うのだろう。

きっと、前世でも
因縁のあった間柄なのかもしれない。

錦水亭には
40年ぶりに訪れた。

在京中は、
今は亡き父と
今93で認知症になった母と
新婚のカミさんとで来た。

ジモティーのオカリンは結納来、
ツーラは愛娘の七五三来だという。

『京都ひとり旅』での
二日続けての
三たび目の京懐石である。

談笑を交えての楽しい食事だったが、
お手洗いに行ってる間に
支払いを済ませていて
「えっ…!?」
と驚いてたら
「うちら、大人の女やし…」
と、二人で誇らしげだったので、
「ほんなら、ゴチになります…」
と遠慮なくご厚意に甘えさせて頂いた。

そういや、二年前も、
清涼寺での湯豆腐懐石でも
お手洗いに立ってる間に
同じ事があったのを思い出した。

夜、カミさんにメールしたら
「持つべきものは教え子だねぇ…」
とのことだった。

帰路、高槻教会に参らせて頂いたら、
ご霊前に奥様の遺影が祀られていて
驚いてしまった。

八十八になられたという
親先生はお元気でおられたが、
奥様は五十日前に
コロナでご逝去されたという。

一昨年には、
御夫婦で玄関まで
お見送り頂いたのを思い返し、
返す返すも残念であった。

丁重に玉串を捧げて
お祈り申し上げた。

先生お一人で玄関まで
お見送り頂いたが
「佐々木先生が来て下さり
家内も喜んでいますわ」
とのお言葉を頂き
寄せて頂いた甲斐があった。

 

高槻のホテルにチェックイン前に
『関西将棋会館』を見学したが
「12月3日グランドオープン」
という貼り紙があって
内部には入れず残念だった。

 

夜からは、
元同僚のQちゃんと中ニッサンと
ホテルの近所の店で
飲み会となった。

互いの歳の話にもなり、
来年には70、69、68になるので、
一学年違いだなぁ…
との認識を新たにした。

共に、27、26、25の時に
職員室での机を並べた
学校創設期の間柄なので、
「きみまろ」じゃないが、
「あれから40年…」
と感慨深く思わせて頂いた。

偶然にも、
府大、市大、福大…と、
みな国公立大出で
形而上学的な事にも話が合う
論理派なのも
気心が通じ合う所以かもしれない
とも感じた。

今日は、いよいよ、午後からは
旅のメイン・イベントの
『金光40周年記念パーティー』である。

昼は
ホテル周辺にある
フレンチにでも行ってみようかと
思っている。

さすがに、懐石は
もう、けっこうかな…。😅

阪急→御堂筋線で
リク坊ちに行こうと予定していたが、
ミカちゃんからメールが来て
「ふみきちくんがお休みなので
お迎えに行きます」
とのことだった。

かつて、フミが赤ちゃんの頃に
一度だけカミさんが
文化祭に連れてきて
生物室でネンネさせていた事があった。

あの赤ちゃんが、
35年後に孫を乗せて
学校まで迎えに来てくれるなんて
当時は夢にも思わなかった。
😄

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若き日

2022-10-27 10:17:22 | 想い出

「私的五連休」中なので、
まったり、のんびり、
毎日、過ごしている。

ただ、世界情勢は
コロナ規制は緩んだものの、
依然として収束はしておらず、
ウクライナ戦争も同様である。

中国では、
党大会の最中に
前主席が強制退場させられる
という場面が新聞・テレビでも
繰り返し採り上げられ、
いろんな憶測を呼んでいる。

識者の深読みを総合してみると、
習近平がポストを禅譲してくれた
胡錦濤に【恩を仇で返す】ような
独裁的クーデターを起こし、
江沢民一派ともども地位的粛清を
為したのではないか…という。

それは、
西側DS(ディープステート)と
結託していた旧派閥を切ることで
〈金融屋・戦争屋・富裕支配層〉を
一掃しようという
プーチン、トランプらによる
「世界革命」的な動向の一環とも
考えられるようである。

日本も、長期政権を担ってきた
自民党も反社会的組織との癒着が
白日のもとに暴かれ、
「死に体/レームダック」同然の
有様である。

民間銀行であるFRBは
狂気的な利上げを続け、
まるで、『カサンドラクロス』の如き
金融崩壊へ向かって、
虎口にまっしぐらのようである。

ドルが崩壊し、
円・元も危うい状態で、
世界的な金融システムは、
“文字通り”「カネがとける」
破局的なシステム・ダウンが
起ころうとしている。

人類史規模の
「グレート・リセット」
という言葉が、
陰謀論的にではなく、
まともな識者の口々から
聞こえてくる。

それでも、
人は、物を食べ、着るものを着て、
寒さに暖をとり、
日々を生きていかねばならない。

自然災害も、
日本では2030年±5年頃、
西日本のプレート歪みが
限界に達して、
言われ続けている
大地震・大津波が起こるだろう、
と学者が予知している。

直近で、早ければ、
2030-5=2025年なので、
もうすぐ23年だから、
あと2年後である。

世界的な政治的、金融的混乱と
同時期に自然災害が
やって来るという事は、
【踏んだり蹴ったり】
【泣き面に蜂】
という格言があるように、
「悪いことは同時に起こる」
という人類の経験則にある。

1000年に一度規模の
M9の超巨大地震と
超巨大津波、超規模原発爆発を
実際に体験し、
その10年後には
100年に一度のパンデミックをも
体験させられた身には、
「起こる事は起こる」
と断言できよう。

それでも、
パンドラの箱の底には
「希望」があったように、
この世界的混乱と
滅茶苦茶な状態のトンネルを抜けると
真の明るい社会・
問題が解決された世の中を
見ることが出来るかもしれない。

日本は、人類唯一の
核戦争の地獄を体験したが、
GDP世界二位にまで復興した
という奇跡も起こしている。

*

きのうは、
「私的五連休」中の
プチ・イベントとして、
郊外にある新設された
『道の駅』まで出かけて、
フードコート内のラーメン店で
ランチをしてきたが、
イマイチよりイマニのものだった。

「味玉入り中華そば」は950円で、
昭和生まれには、
高いラーメンに思えて仕方がない(笑)。

ラーメンは、
せいぜい600円くらいで
あってほしいものだ。

もっとも、
狂乱物価にあるアメリカでは
ラーメン一杯が2500円もする、
というのだから、呆れてしまう。

ヨーロッパ、アメリカでは、
ガソリン価格が
リッター500円近いというのも
異常としか言えない。

*

散歩コースに
「ツタヤ・ブラウジング」があったが、
そのツタヤが急に閉店してしまい、
仕方なく、ヴァーチャル空間で
「アマゾン・ブラウジング」をしている。

きのうは、
面白そうな「海外物+グルメ」の
コミック・エッセイがあったので
ポチッてみた。

この手のコンセプトが好きで、
これまで何冊も古書で買ってきた。

*

Tちゃん先生から頂いた
『テディベア』が
T中カウンセリング室に
デーンと置いてある。

聞けば、Tちゃん先生の
美人四姉妹の
母校だそうだ。

正真正銘のタグが付いてる
このジャンボ・サイズを
ググッてみたら
十数万の値がする。

孫と同じ
「りく坊」と
名付けている。

*

フェイスブックの
「振り返り」機能で、
懐かしい大学4年の時の
定演写真が出てきた。

全員、教育学部で、
自分以外の四人は
みんな校長先生まで
出世した。

公立の教員採用試験に落ちて
私立校に就職し、
後にSCになるという
“ヤクザな道”を歩んだのは
自分だけである…(笑)。

…思えば、
曲がりくねった人生であった(笑)。

でも…

 在る物 みな美しく
   起こる事 みな良し

…である。

 

 

 

 

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