マイ・ブーム

今年の「マイ・ブーム」は、
久しぶりに、お洒落に
開眼したことであろうか。

教員を辞めて
20年あまりになるが、
すっかりネクタイやスーツ姿から
遠ざかっていたのが、
しばらくぶりで再びそれらを
身につけるようになった。



そのきっかけになったのが、
服飾マンガの
『王様の仕立て屋』の
薀蓄によるものである。

これも今年、
全32巻を揃えて、
何度も読んでいる。　




まったく知識のなかった
紳士服のいろんな用語を
このマンガで知った。

ラペルの幅や
ゴージラインの高さ角度で
クラシックとモードに
分かれることや、
スーツの表情がまったく
変わってくることなど
初めて知った。

このマンガを教科書にして
手持ちのスーツやネクタイ、
ドレスシャツを組み合わせると
数千通りのコーディネーションが
できることを知り、
休日の外出ごとに車内で
信号待ちの隙間時間に
胸元のVゾーンを記録した。

この辺が凝り性というか、
何にでものめり込む
マニアック、オタッキーな
性格なのかもしれない。

もっとも、
マイ・ライフ･テーマが
「人生を遊ぶ」だから、
遊ぶために生まれてきたのだ
と思っているので、
さしずめ、今年は
「エレガンテを遊ぶ」
ということだったのだろう。



アクセサリーとして
ドレス・ウォッチとカフリンクスも
せっせとヤフオクで数百円単位の
素材を落札しては
自分でオリジナルを拵え上げた。

このあたりは
プラモ少年、
リューティエ（古楽器製作家）に
通ずるクリエイターの
性（たち）かもしれない。



来年は果たして
どんなマイ･ブームが到来するのか
我ながら予想だにつかない。

人生成り行き、
ま、ぼちぼちいこか･･･
というところである。

ホーム・バカンス

春・夏・冬の
長期学休期間に入ると、
「ホーム・バカンス」モードに
スイッチを切り替える。

出不精なので
好んで旅に出ることはないが、
時折、外泊の機会があると
けっこう不便を味わうことがある。

しかし、家にはすべての
欲求を満足させてくれる
品々が揃っているので、
常平生に出来ないことを
ロンバケ･モードでやる。

その最たるは、
セレブがリゾート地で
日光浴しながら読書するのを真似て、
ベッドをカウチにし
昼間っからワインやカクテルを
チビチビやりながら、
好きな音楽を流し
面白げな本をノンビリと
読むことである。



近所のツタヤで
100円本を2冊買ってきた。

曽野綾子のエッセイは
よく読むので、
珍しい対談本を面白く読んだ。

対談者の上坂冬子は
曽野と同世代だが、
この対談の翌年2009年に
病没している。

自らの死の迎え方について
各々語っているところが
病没後に読むのは
興味深かった。

リカ本もけっこう買っているが、
「勝間和代を真似するな」
という警句を書いてる自らが
その相手と対談するのも
緊張感があって面白かった。





初刊からずっと
買い続けている
『鬼平』と『美味しんぼ』も
新刊が出たので購入した。

『鬼平』のテーマ曲である
『インスピレーション』は、
来年4月の「復興支援リサイタル」での
エンディングの曲に
プログラミングした。




『美味しんぼ』では
母校の福大のイラストが
出てきて驚いた。

山岡と海原雄山らが
学部時代にいた理科棟の前に
描かれているのは
不思議な感じだった。



市役所や
何度かコンサートをやった
保原の市民センターも
登場する。





去年、教育センターで
家庭科の調理実習講座を受けた
「分とく山」の野崎さんも
登場したので驚いた。

年の瀬

あさっては
大晦日である。

今年、最後の日曜日に
ぶらりと街に出かけてみた。





冠雪の吾妻小富士が
正面に見える
家の近くの交差点は、
近所に「ツタヤ」の
大型店舗ができてから、
日曜の午後は常に
渋滞するようになった。




年内の
自宅カウンセリング室と
ギター教室の仕事は
すべて終えたが、
正月の三日からは
カウンセリングが始まる。






毛の長いコタツ掛けを
ベッドパット代わりに使っていたら、
カミさんが居間にコタツを出すからと、
無残にも剥がされて持っていかれた。

ｳﾘｬ～ ◇ヾ(`Д´)ﾉ　　あぁ～～～(ノ゜⊿゜)ノ 　

仕方なく、
近所の「しまむら」に
買いに出かけた。

1.900円のシングル･サイズが
全部3割引になっていて
1.330円だったのでラッキーだった。

さすが、
「しまむら」である。

50枚近くあったが、
片っ端から手触りを確認して
最も毛が長くて
スベスベのものを選んだら、
「黒いバラ柄」のものになった。

おおよそ趣味の柄ではないが、
「心地よさ第一」で選択したので、
見た目は我慢することにした。

この下には
電気毛布が忍ばせてある。

＜(^．^)＞ ﾎｶﾎｶ♪

多忙な一日

学校仕事は
冬休みに入ったが、
昨日は、朝から
用事づくめの一日であった。

午前中に
年賀状を60枚書き上げ、
昼食後にギターのレッスンがあり、
その後、知人のギターコンサートに
出かけた。



アマの野島君は
かつての同門仲間で、
プロの井上君は
福高ギター部の後輩である。

二人は数年前から
定期的にコンサートを
催しており、
すっかり定着イヴェントになった。

どちらもテクニック、
音楽性とも素晴らしいので、
いつもいい刺激になっている。

予定が立て込んでいて、
二部の途中から、
暮恒例の仲間内忘年会の為
中座した。




帰宅後、
休む間もなく
玄関のクリスマス飾りを
正月飾りに設えた。

ここのところ、毎年、
一休禅師の『天上大風』を
掛けている。

これは、20数年前、
中国への修学旅行引率のとき、
交流会であちらの生物の先生だった
能書家の単先生が
わざわざ書いて下さったものを
帰国してから茶掛けに
表具したものである。

宝間道（かんとう）の小袱紗に
金色羊と羽子板の箸置き、
織物の羽とを取り合わせてみた。

これで、
新春を寿ぐ気分に
なれそうである。




夜は、
カウンセリングを90分した後、
書棚の整理と
1.500枚を越したコピーCDの
目録作りを完成させた。




5年ほどかけて
市立図書館と十箇所ほどの
学習センターから
朗読や講演、落語のCDを
すべて借りてきてコピーした。

ランダムに収納していたら、
何処に何があるのか
さすがに分らなくなり、
この冬休みの一大仕事として、
各フォルダーにナンバリングして
ワードに目録をつくり、
キーワードで検索できるようにした。

これらのCDは
遠距離通勤の車内で聞くために
蒐集したものである。

子どもたち

昨日も今日も、
夜半に雪が降り、
朝方、庭を見るたびに
白一面になっている。

気象庁は、
暖冬ではなく
「寒い冬」になる
と訂正したらしい。




ようやく
年賀状を書き上げた。

去年、頂いたものを見ながら
書いていたら、
親世代になった教え子たちに、
つい、「子育ての賞味期限」は短いぞ、
という実感を
警句のように綴っている。

うちのダンゴ三兄弟たちも
25歳の長男を筆頭に
すっかり成長し、
もはや親と戯れてくれる
歳ではなくなった。

写真やビデオにのみ残っている
この可愛いかった子どもたちは、
いったい何処へ行ってしまったのか･･･と、
不思議な感慨にとらわれることがある。

むろん成長し変容したからこそ、
幼生の形態を留めてはいないのだが。

ペット犬に
トイ･プードルとか
大型化しない子型犬が
人気があるのが
頷けるような気がする。




幼子は
その頃に、
親に前払いの
「愛しさ」という報酬を
与えてくれる、
という言葉を
先生から聞いたことがある。