『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

日々、映画

2013-07-31 08:23:00 | 映画
今年度、4月から
もうすでに45本の映画を観た。

この夏休みにも
BSで撮りためたものを
何本か観る予定である。




BS録画で観たが、
まるで、マンガそのものを
映像化したような造りだった。

97年の作品で、
敵役にシュワちゃんが扮している。

当時、21歳だった
バットガール役の
アリシア・シルヴァーストーンが
可愛いかった。




レンタルの新作で借りてきた。

アル中の機長に
デンゼル・ワシントンが扮している。

背面飛行で
大事故を回避した場面は
見物だった。



**************


『あまちゃん』を語る

夫婦なるもの

奈保子。ドラマの最初の方で、組合長とかつ枝さん、大吉さんと小百合さん、たちが元夫婦だったというエピソードが語られますね。しかも、かつ枝さんは離婚したのに一緒に暮らしてるし、いつもみんな一緒にいてワイワイやっているんですね。その姿がなんだか奇妙にも感じられたんです。
先生。なるほど。そういえばそうですね。それと、春子と正宗夫婦もなんだか一時は実家に同居したりして妙な塩梅でしたものね。
奈保子。それに、夏と忠兵衛だって、年中離ればなれじゃないですか。ふつうじゃない夫婦の形態が『あまちゃん』には多く登場するのは意図してなんでしょうかね。
先生。さあ。作家に聞いてみないと分らないけど…(笑)。でも、夫婦という法的な形式よりも、実存の方に重きをおく、というような「存在のあり方」を見せられているようにも感じますけどね。
奈保子。なるほど。それは、ターナーのコムニタス論のようですね。
先生。そうですね。身分や地位、生別などの社会構造の次元を超越した「自由で平等な実存的な人間関係のあり方」、という意味では、まさしくコムニタスみたいに見えますが、でも、ターナーの言うコムニタスは、通過儀礼の境界における「特別な人間関係の様式」ですからね。
奈保子。あ、そうか。狭義には違いますね。
先生。ターナーは、そういうコムニタス状況というものは長くは続かなくて、いつの間にか集団内に構造が生じるか、あるいは解体してしまう、と言っているでしょ。
奈保子。とすれば、漁協や海女カフェやスナックで、しょっちゅうワイワイやっているのは、村社会における祭りの延長のようなものかもしれませんね。
先生。その方が分りやすいかもね。だから、元夫婦も一緒になって騒いでいられるんでしょうね。オールウェイズ飲み会の雰囲気かな。
 スペインの田舎の方では、いまだにジプシーたちが夜明かしで飲んで騒いでフラメンコを歌ったり踊ったりしていますものね。
奈保子。なるほど。ラテン系の生活様式にはそういうのが見られますね。
先生。都市や都会ほど社会が構造化され、人間関係が切断されていますからね。
奈保子。それと、舞台の北三陸というのが過疎や老齢化の問題があって、ドラマにも出てきたK3NSPでしたっけ? 「北三陸をなんとかすっぺ」フォーラムがありましたね。
先生。はいはい。
奈保子。共同体が深刻な共通テーマを抱えているからこそ、仮想敵国ではないですが、絆がしっかり出来ているのではないでしょうか。
先生。それと、三陸には、津波や山背による被害の歴史というのがあるから、3.11の遥か以前から、共同体としての結束、つまり「絆」がしっかりしていなかったら、やってこれなかったのかもしれませんね。
奈保子。そうかもしれませんね。宮沢賢治の「寒さの夏はおろおろ歩き」というフレーズを思い返しました。
先生。ユイ・ママも教師の妻、議員の妻として「よい夫婦」であらねばならないことの仮面に疲れてしまって、蒸発してしまうでしょ。
奈保子。あれが、それまでの生活史についての記憶を失ったまま、東京で全く別の人間として生活を始めていたとしたら、解離性とん走ということになりますね。
先生。そうだね。そしたら、解離性障害だね。
奈保子。なんだか、夫婦って、大変なんですね…。
先生。そう。夫婦って、大変なんですよ…(笑)。


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研修会

2013-07-30 17:08:00 | 風景
県南地区の教育相談連絡協議会が
白河であったので、
朝7時半に家を出た。

原発被災により
ほぼ全校配置となったので、
関東圏の派遣カウンセラーも
数人参加していた。

午前中、丸々、
ディスカッション等が行われ、
班別懇談では
発表者に指名されてしまった。

いつも問題意識を持って
仕事に取り組んでいるし、
論文なども日頃から執筆しているから、
特に困ることもなかった。


研修帰りに、
かつて6年間勤務した
中学校と小学校の校門まで寄って
写真を撮ってきた。

思えば、15年ぶりである。
懐かしく、当時のことを
思い出したりした。




あいにくの梅雨空だったので、
小峰城の散策はあきらめて、
前を通って写真だけ撮ってきた。

ついこないだ見た
『八重の桜』で、
家老の西郷頼母(西田敏行)が
大将で陣取るも、
ボロ負けに負けた所である。


***************


『あまちゃん』を語る

秘密


奈保子。母親が鈴鹿ひろ美の影武者をやっていたことを知ってから、アキは、付き人として秘密を持つことになりますね。
先生。そうだね。
奈保子。でも、どこかで、真実を話したい衝動も抱いているんじゃないでしょうか。
先生。うん。はたして、鈴鹿がほんとうに自分の歌と思い込んでいるのか。薄々、替え玉していたのかもしれない、と気づいているのかは、興味あるところだね。
奈保子。なんだか、アキと同類の天然ボケで、わかっていなさそうですけど…(笑)。
先生。あんがいね…(笑)。でも、知っていたとしたら、そうとうなタヌキだけど。
奈保子。したたかですよね。
 ドラマですから、いつかは、その事実が表沙汰になるような気がするんですが、はたして、アキの口から出るのか…。でも、うっかり秘密を明かすと、児童文学や民話の世界では、よく破局を招くことがありますよね。
先生。そう。秘密は、抱き続けることが大切なんだけど、物語では必ず明白になってしまうんだね。
奈保子。アキにその自我の強さがあるか。あるいは、必然的に真実が明白化するようにコンステレート(布置)されていくのかが、ドラマの見どころですね。
先生。やっぱり、ドラマだから、どこかで、「じぇじぇじぇ」ってなる場面が来るんじゃないですか。
奈保子。秘密を秘密として、最後まで引っ張っていったら、なかなか立派なドラマでもありますね。
先生。そうだね。類を見ないドラマ・メーキングになるね。
奈保子。でも、そのとき鈴鹿がアキに対して、どういう反応をするのかを見てみたい気もします。
先生。視聴者心理としてはね。
奈保子。それと、元センターの有馬めぐが、彼の所に寝泊りする、というのもドラマの中では「秘密とされる」ことですね。
先生。そうだね。恋愛ご法度なんでしょ。GMTのナントカっていう子も、それでメンバーを去ったじゃない。
奈保子。そうでした。彼女は堂々と私生活の「愛」を取りましたね。
先生。アキ自身は恋愛とは縁がないかもしれないけど、そういう、女性と芸能人としてのアイデンティティのあり方を見せられているよね。
奈保子。それと、春子の生き方もかぶりますよね。
先生。そうそう。元祖・隠密芸人だったから(笑)。私生活の「愛」を取ったからこそ、自分(アキ)が生まれてきた、って感動していたでしょ。
奈保子。はい。そうでした。


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ヤフオク

2013-07-29 06:43:00 | ノンジャンル


BSアンテナ取り付けで
古いコード類が余ったので、
ヤフオクにラインブースター付きで
500円で出品したら、競られて
1.110円で落札された。

どうやら、3.000円近くする
ブースター目当てだったのかもしれない。

それでも、
不用品を処分できて
助かった。




『小説家になろう』というサイトに
連載を掲載していたら
連日、30人ほどの閲覧があり、
すでに一万人を超え、
「役に立った」という感想もあり、
市場リサーチは脈ありと見て、
ヤフオクに書籍として出品してみたが、
こちらのアクセス数はサッパリである。

グーグルでも「子不孝」で入力すると
2番目にヒットする。

先日は、
支援学級の先生から
注文を頂いた。


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『あまちゃん』を語る

ユイ・ママの葛藤

奈保子。ユイちゃんのママは、夫が入院療養中に失踪してしまいましたが、あれは、どういう心理なんでしょうか。
先生。ドラマのなかで、退院してきた足立センセイがスナック「りあす」で、みんなの前で「その徴候は前から感じていた」と言うシーンがあったでしょ。
奈保子。はい。ありました。それで、どうしてなんだろう、と疑問に思ったんです。
先生。ユイならば、きっと、ママは良妻賢母を勤めていることに疲れちゃったんだ、と思ったんじゃないでしょうか。
奈保子。なるほど。たしかに、最初の方で、ユイが母親に喰ってかかるシーンがありましたね。「ママはそんなんでいいの?!」って。
先生。あれは、アンタは自分のほんとうにやりたいことをやって生きているのか、と親に向かって真剣勝負で挑んでいるんですね。
奈保子。元テレビ局アナウンサーという経歴を捨てて、教師であり、議員になった夫と子どもたちのために尽くしてきたんですよね。
先生。立派な家庭人で主婦なんですよ。
奈保子。でも、ユイには偽善的に見えたんでしょうか。
先生。きっと、自分を殺してどこか無理しているように見えたんでしょうね。そういう所に鋭い子どもっていますからね。
奈保子。そういえば、足立家はどこかハイソで、浜暮らしの人々とは一線を画していましたね。海女クラブの誰かが、「あの人はお嬢様育ちだから…」というようなことを言っていたような記憶があります。
先生。そうだね。役柄では、仙台出身で短大を出て岩手のテレビ局に就職したことになっているでしょ。
奈保子。なるほど。仙台は東北ではいちばんの都会ですものね。それに、大学出でマスコミ関係に就職というのはキャリアウーマンですものね。
先生。実際、配役の八木亜希子って、元アナウンサーだったんですってね。それもキョンキョンと同じ、キャスティングの妙ですね。
奈保子。現実とドラマの重層性ですね。
 アキが東京に出てきて、ユイ・ママが男性と同伴しているのを見てショックを受けますね。
先生。あの清楚で良妻賢母のお母さんが何故…って、でしょう。まだ、純粋な十代の子には、了解不能な事かもしれないね。
奈保子。でも、アキはその前に、実家で父親が他の女性を家に連れ込んでいるのを目撃していますね。
先生。あー、はいはい。あれもショックだったんじゃないですか。それでも、あまりその後の父親に対する嫌悪感は描かれていないでしょ。
奈保子。そうですね。それも不思議でした。ふつうなら、「パパは汚らわしい…」とか、あってもよさそうだったんですがね。
先生。アキは、そういう性的なことに対しては、いわゆるオボコイというか、ウブなのかもしれませんね。
奈保子。きっと、そうなんでしょうね。天然+あどけない、という感じですものね。
先生。でも、水口にたびたび「カワイイ方じゃなく、訛ってる方」と言われたことに、後で、ユイに「いくらオラだって傷ついたべ」と白状してるでしょ。
奈保子。ああ、そうでしたね。ちゃんとヴァルナラブル(傷つき易い)な感性はあるんだよ、って言ってますね。
先生。ユイ・ママの行動は、いわゆるミッドエイジ・クライシス(中年の危機)なんだと思います。
奈保子。河合先生は、子どもの思春期と親の思秋期の問題はシンクロすることがある、とおっしゃっていましたが、まさしくユイとママはそうですね。
先生。ほんとにね。


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雷雨

2013-07-28 08:38:00 | 風景


用事がてら
昼食をしに出かけたら、
突然の雷雨に遭遇した。

歌舞伎の科白じゃないが、
まさに、
「一天俄かに掻き曇り」
叩きつけるような豪雨に
ワイパーも効かないような状態で、
どの車もヘッドライトを点灯していた。

家に着いても
雷は鳴り止まず、
ドッカン、ドッカンと、
恰も空爆のごと
落ちていた。

例年ならば、雷鳴と共に
梅雨が明けるものだが、
今年はまだ長引く模様である。



*************


『あまちゃん』を語る

物語の重層性

奈保子。『あまちゃん』は、ひとりの少女が夢を叶える、というビルドゥングスロマン(成長物語)でもありますよね。
先生。うん。ヒロインのハッピーエンドは、希望に満ちた普遍的テーマだものね。
奈保子。でも、「故郷編」では、春子の青春が執拗に描かれていて、まるで、物語はここから始まった…というかのように、北三陸線のテープカットのシーンが何度も出てきましたでしょ。
先生。はいはい。なんだか、春子は、もうひとりのヒロインのようでしたね。それと、キョンキョン(小泉今日子)自身が元アイドルだったから、なんだか現実とドラマがオーバーラップして、まるでマトリョーシカ構造のようでもありますね。
奈保子。登場人物名を見ると、夏に春子にアキ…と、四季の巡りから、円環する時をも暗示させます。
先生。そうですね。アキが春子と同じ海女をやったり、アイドルを目指したり…と、まるで世代間伝達のようですものね。
奈保子。春子は、父親が遠洋漁業でずっと不在でしたが、アキの父親もタクシードライバーなので勤務が深夜に及んだりしてかなり不規則だったんじゃないかと想像できるんです。ですから、どちらも父性性の物理的不在と心理的不在の傾向があったんじゃないかと思うんです。
先生。なるほど。それは面白い視点だね。すると、どっちも、ややプチAC(アダルト・チルドレン)の傾向があったかもしれないね。
奈保子。はい。ですから、春子は「プチぐれ」になったり、家出という不適応行動に至り、アキは「引きこもり」になりましたね。
先生。まさしく、ACの世代間伝達ですね。どちらも、若干、機能不全家庭だったんだ。
奈保子。春子の場合は、夏の母性性が強すぎて、いわゆるグレート・マザーに呑み込まれまいとしていたんだと思います。
先生。母娘結合の切断をし、社会性を促す父性性が不在だったものね。だから、「母殺し」の家出だったんですね。
奈保子。北鉄「開通の日」が、彼女の「家出決行の日」というのは、なんだか、「北三陸に縛られている娘」は死んで、東京で再生するという、「死と再生」がコンステレート(布置)しているように見えますね。
先生。そうだね。そしてそれは、ユイちゃんとも重層的な構造になってるね。
奈保子。そうなんです。それと、ユイ・ママも東京に出ていっちゃいますね。
先生。そうそう。それともどこかで繋がっている。


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稚エビ

2013-07-27 06:42:00 | 趣味


テニス仲間でもある
接骨院のM先生から
孵化したての稚エビを
5匹いただいてきた。

およそ半年ほど飼って
かなり成長した稚ハヤを
近所の側溝に放流し、
昨日は久しぶりに
水槽掃除をやった。

これまでエビは
3回ほど飼ったが、
どれも早死にしているので
エビの飼育は
向いていないのかもしれないが、
なんとか大人にまで成長させたい。


********


『あまちゃん』を語る

運鈍根

奈保子。カワイくて、スター性があって、誰よりもアイドルに憧れていたユイが、不運に見舞われて、モティヴェーションを失くしてしまったのに対して、アキの方はどんどん進んで行きますね。
先生。うん。どこまで行くのかわからないけど、でも、アキの姿を見ていると、「運鈍根」という古い言葉を思い出しますね。
奈保子。それは、どういう意味でしょうか。
先生。むかしからよく言われることなんだけど、何でも成功するには、運と鈍感であることと、根性が必要、ということです。
奈保子。なるほど。言い得て妙ですね。
先生。「運鈍勘」という人もいますけど。勘がいいことも必要だというのね。
奈保子。そういう意味では、アキの方がユイよりも鈍感で天然系ですけど、人運がいいですよね。
先生。なるほど。「天運」「地運」「人運」「時運」の一つだね。
奈保子。はい。「地運」も、三陸はアキにとって「再生の地」として大吉ですし…。
先生。それと、駅長も大吉っつぁんでしょ(笑)。
奈保子。あ、ほんとだ。最近、アキ・ママと接近してますしね(笑)。
先生。その点、ユイちゃんは、「時運」に恵まれなかったね。
奈保子。そうですね。まさに飛び立とうとした時に、不運に見舞われて、モティヴェーションを失くしてしまったのは、可哀想でしたが、でも、試練に負けまいとするアキのほうが根性はありそうに思いました。
先生。「オラ。負げねーど」って、言いそうだものね(笑)。
奈保子。あ、そうそう。あの、40回NG事件なんかは、常軌を逸してましたね。
先生。「島田さんなら、先週、シッコしましたよ」(笑)…には笑えたね。荒巻をして、「普通じゃない才能」っていう「異能さ」のポテンシャリティを思わせしめたでしょ。
奈保子。そうでしたね。あれなんかは、典型的な鈍ですね。


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