たにしのアブク 風綴り

87歳になります。独り徘徊と追慕の日々は永く切ない。

「紅梅や 徘徊の道 香ほのか」たにしのアブ句

2015-02-04 21:25:57 | 24節気
今日は立春でした。「春の気立つを以って也」
暦の上ではそういうことになっていますが、
地表・大気は冷え冷えになっており、
実際は、冬の寒さはこれからが本番ですね。



当地は正月以来、2,3日の雨の日がありましたが、
好天・青空が続いてきています。



今日もいつもの道野辺を徘徊してきました。
道中で幾本か見かけるロウバイも咲き切って、花弁が開いています。
代わって早咲きの梅の花がほころび始めていました。
やはりロウバイの単調さとは、ひと味違う香気と花情がありますね。



これは梅の中では比較的早咲きの寒衣でしょうか。
樹高は3メートルから6メートルくらいあります。



ひさかたの天の香具山この夕霞たなびく春立つらしも
<柿本人麻呂・万葉集巻十、1812>

いにしへの人の植ゑけむ杉が枝に霞たなびく春は来ぬらし
<柿本人麻呂・万葉集巻十、1814

明日の午後から、関東の太平洋側にも降雪予報が出ています。