アカデミー賞の発表も終わり、久しぶりの映画ネタです。
「6才のボクが、大人になるまで。」公式サイトを見てきました。
同じキャストで12年にわたり撮り続けた家族のストーリー。
ドキュメンタリーではないリアルな時空を重ねた映画です。
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6歳の少年ぼく、メイソン(エラー・コルトレーン)を中心に、
母親オリヴィア・エヴァンス(パトリシア・アークエット)、
離婚し別居中の父親メイソン・シニア(イーサン・ホーク)、
姉サマンサ(ローレライ・リンクレーター)の4人の俳優が、
家族の軌跡を12年間、演じた映画として評判になっています。
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映画はこの母親が強烈な上昇志向でキャリアアップのために、
子連れ離婚、再婚、離婚を繰り返し、その度に引越しをする。
アラスカに住む自然派の父親も再婚して新しい家族が出来る。
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大学に入った母親は、ついに大学教授にまでたどり着く。
その間、6歳のぼくが悪友や初恋や別れを経験して18歳。
テキサス大学に入り、写真アートとして将来の道を歩み始める。
手にしていたカメラはキャノンの最高級機種EOS70Dでした。
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今年度の第87回アカデミー賞では、母役アークエットが助演女優賞を受賞しました。
また、2月9日に一足先に発表された英国アカデミー賞では最優秀作品賞と、
リチャード・リンクレイターが監督賞を受賞しました。
さらに同監督は、第64回ベルリン国際映画祭(2014年)では『恋人までの距離(ディスタンス)』に続いて、二度目の監督賞(銀熊賞)にも輝いています。
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「アメリカン・スナイパー」も懸かっていましたが、こっちにすればという気もしています。
それにしても、「ぼく6歳‥‥」で代表するアメリカの家庭風景も、
「‥‥スナイパー」で描かれるアメリカの戦争の闇もテーマは深い。
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「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」も予告編で見ました。
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▽作品賞:「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」
▽監督賞:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」
▽主演男優賞:エディ・レッドメイン「博士と彼女のセオリー」
▽主演女優賞:ジュリアン・ムーア「アリスのままで」
▽助演男優賞:J・K・シモンズ「セッション」
▽助演女優賞:パトリシア・アークエット「6才のボクが、大人になるまで。」
▽脚本賞:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、ニコラス・ヒアコボーネ、アレクサンダー・ディネラリス・Jr.、アルマンド・ボー「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」
▽脚色賞:グレアム・ムーア「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」
▽視覚効果賞:「インターステラー」
▽美術賞:「グランド・ブダペスト・ホテル」
▽撮影賞:「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」
▽衣装デザイン賞:「グランド・ブダペスト・ホテル」
▽長編ドキュメンタリー賞:「Citizen Four」
▽短編ドキュメンタリー賞:「Crisis Hotline: Veterans Press 1」
▽編集賞:「セッション」
▽外国語映画賞:「イーダ」(ポーランド)
▽音響編集賞:「アメリカン・スナイパー」
▽録音賞:「セッション」
▽メイクアップ&ヘアスタイリング賞:「グランド・ブダペスト・ホテル」
▽作曲賞:アレクサンドル・デプラ「グランド・ブダペスト・ホテル」
▽主題歌賞:“Glory”「セルマ」
▽長編アニメーション賞:「ベイマックス」
▽短編アニメーション賞:「愛犬とごちそう」
▽短編実写映画賞:「The Phone Call」