たにしのアブク 風綴り

87歳になります。独り徘徊と追慕の日々は永く切ない。

点描のマジック「新印象派―光と色のドラマ」展を観ました

2015-02-16 10:51:40 | 展覧会・美術展
正月以来、ご近所道野辺の徘徊ばかり続いていましたので、
久しぶりに上京、3館めぐりのひとつ美術館に行ってきました。



東京都美術館(東京都・上野公園)で展開されている
<新印象派-光と色のドラマ>展を見てきました。
<会期=2015年1月24日(土)~2015年3月29日(日)>



パンフレットの表紙、ジョルジュ・スーラの代表作「セーヌ川、クールブヴォワにて」です。

<新印象派>とは1880年代半ばから1900年代始めにかけて活躍した、
点描技法を用いた画家たちです。
<印象派>を継承しながらも、最新の光学や色彩理論を参照し、
光と色の効果を探求した画家たちということです。



同2ページ目に採用されている、
ポール・シニャック「クリシーのガスタンク」と
カミーユ・ピサロ「」エラニーの農家です。





展覧会は印象派のモネの作品から始まり、
スーラ、シニャックによる新印象派初期の作品、
その後フランスやベルギーで次々と生み出された多様な新印象派の作品、
さらにマティス、ドランの色彩溢れる作品を紹介している。
スーラの描いた静かで小さな点が、
マティスのダイナミックで強い色彩の表現へ至るまでの変化の軌跡を、
世界各国の美術館から選抜した約100点の作品で辿ることが出来る。
以上、公式パンフ等による解説です。



同3ページ目には、ポール・シニャックの「髪を結う女」「サン=トロベの松林」など4作品が載っています。

会場は比較的空いていましたが、点数の多さに圧倒され疲れ果てました。
2月18日の毎日新聞夕刊に高階秀爾さんの分かり易い解説が載っていましたので、
記録させていただきました。



細かな点のタッチで色彩理論によって描き出す新印象派の技法は、
現代カラー印刷の原理・色分解プリントに繋がる事を知りました。
「一知半解」です。あまり本気にしないでください。



好天の土曜日とあって上野公園は人出で賑わっていました。
サクラの樹などは未だ固い蕾の枝のままでした。



動物園の前を抜けて東照宮の門前道にいきました。
ちょうど「ボタン園」が見ごろとなっていました。
チケット売り場には人の列、入場料700円です。



写真撮影はOKですかと、伺うと構いませんという。
しかし三脚を立てたりは出来ませんという。
見物人が多くて一株一株の撮影は難儀しそうで、
入らずに看板だけ撮って引き上げました。
開園一番に行っていないと、思うようには撮影できないようです。



上野公園イラストマップを載せておきます。
3月サクラの季節になったらぜひ、
足を運んでみてください。
「あぁ、上野駅」は心の故郷です。