サクラが終われば、
今年は早くも梨の花が咲き始めています。
当地方はナシ栽培の産地です。
12月から3月にかけて梨農家では、梨の剪定作業が行われます。
大量に出る剪定枝は、これまで焼却処分されていました。
ところが、周辺の宅地化が進み、
野焼きの煙害や有害物質の飛散に対する苦情が増加し、
廃棄に掛かる費用が農家の負担となっていました。
そこで、市川、船橋、鎌ケ谷、松戸、白井、印西、柏など、
周辺都市ではバイオマス事業者と提携して、
剪定枝の集積を図り、バイオマス発電燃料として供給しています。
バイオマスとは、
「動植物から生まれた、再利用可能な有機性の資源」です。
主に木材、海草、生ゴミ、紙、動物の死骸・ふん尿などです。
化石燃料と違い、バイオマスは太陽エネルギーを使って、
水と二酸化炭素から生物が生成するものなので、
持続的に再生可能な資源であることが大きな特徴です。
バイオマス発電とは、
原油、石炭などCO排出を伴う化石燃料を使用しない、
木質系バイオマスを用いて、地球に優しい電力を発電する。
地球温暖化防止に貢献する再生可能エネルギーですね。
原発廃止後の太陽光、風力、地熱などと並んで、
再生可能エネルギーの主力になるものです。
いつも歩く徘徊路の自然公園の入り口にも集積地があります。
毎日、梨農家から持ち込まれ、小枝の山が大きくなっています。
時期が来ると事業者が引き取ってチップ燃料として、
バイオマス発電に供されます。
千葉県は京葉コンビナートなど火力発電による、
首都圏への電力エネルギーの供給県です。
今後のバイオなど「新エネ」への転嫁シフトに、
梨の枝が有力資源になるとしたらうれしい限りですね。
たにしの爺、守備範囲はエネ問題なのです。
徘徊してちょ筋エネを充足しています。