たにしのアブク 風綴り

87歳になります。独り徘徊と追慕の日々は永く切ない。

GOTOトラベルで東北旅行③朝時雨の宿り、紅葉に彩られた大沢温泉

2020-11-14 13:00:31 | 国内旅行
この宿には5つの湯処があります。
一番の評判は混浴露天風呂「大沢の湯」です。

出発前にもう一度と浸かりに行きました。
混浴と言っても、朝っぱらから、
女性が入りに来るわけはありません。


混浴露天風呂「大沢の湯」からの眺め。パンフレットからの転写です

昨夜入った時には気が付きませんでしたが、
浴槽の脇の脱衣場には落ち葉が溜まり、
浴槽にも沈んだり、浮いたりしています。
しばらく入っていると、落葉と共に雨が降ってきました。



頭に手ぬぐいを載せて湯浴み、雨が湯を打って跳ねます。
しばらくするとすーっと止んで、晴れてきました。
ああ、朝時雨なのだ。



旅の宿 ひとり露天の 朝時雨(たにしのあぶ句)

そう言えば明け方、雨音がしていたような…。
食事前には窓の外を見ると朝陽に輝きながら、
雨がパラついていた。雪も混じるようでした。



今日は雨の中の行動かと話していたら、
朝食から帰ると止んで晴れていました。
窓の外の落ち葉が濡れて光っています。


大沢温泉山水閣の玄関

今夜の宿の大沢温泉山水閣に着きました。
バスから降りた今夜の客は12~3人でした。
駐車場には何台かの車が止まっています。
岩手ナンバーが目立ち、
湘南ナンバーなんかも見られました。




ロビーや部屋からの眺め。豊沢川からせり上がる紅葉の壁

コロナ禍、チェックイン前にまず、
検温と手指消毒が必須条件です。



部屋に入ると、
豊沢川に沿って紅葉した山が窓一杯に広がっています。
ライトアップされると錦秋の錦絵巻を見るようでした。





花巻温泉郷の一軒宿・大沢温泉は、
湯治の湯宿が始まりで1000年も続いているという。
現在「湯治屋」として当時の風情が残っています。
自炊施設などあり上下左右に部屋が並んでいます。



近代的な旅館部・山水閣と連なった巨大な宿です。
源泉かけ流しの湯処が幾つもあって梯子しました。



この大沢温泉には、
12~3年前に兄弟会旅行でお世話になりました。
2月でしたので、周囲は雪に埋もれていて、
つららが下がっていたと記憶しています。
「女将」が宴席に挨拶にみえられました。
建物やロビーの佇まいは変わっていないようです。
「おもてなし」が事務的になった感じがしました。


東北線花巻駅のホーム

朝の送りバスの最終便に乗ったのは、私たち二人だけでした。
紅葉に染まった街道を30分ほどで花巻駅です。
花巻での「わんこそば」体験が出来なかったことは、
既に報告した通りです。




花巻駅ホームに飾られている「鹿踊」

次の温泉地夏油温泉は、
東北線上りで二つ目、北上駅です。