雲南、見たり聞いたり感じたり

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マネルがマナブ

2006-07-13 09:30:15 | Weblog
いつもお読みくださり、ありがとうございます。なにか疑問な点や感じたことなど、コメントいただけると、うれしく思います。さて、今回から「子供編」に突入。

写真は雲南省文山県のおばあさんと子供。代々手縫い刺繍の服装に身を包んでいます。昆明と違って、田舎の町です。
【昆明の子供の教育法】
 元気はつらつのご老人らを将来、支えなければならない子供たちはというと・・。
まず小さい頃からのスパルタ式詰め込み教育。毎晩、遅くまで宿題漬けで、学校のない土日はお稽古ごとをはしごする。娘の通った幼稚園でも、年長クラスになると、毎日、漢字の書き取りや計算問題などの宿題があった。しかも計算といっても20までの足し算と引き算は答えまで丸暗記する方式なのだ。

 「学前班」という幼児クラスでは英語やそろばんも覚えなければならない。美術の時間は、先生がホワイトボードに示す通りに紙を切り、色を塗り、のりで留める。できあがるのは皆、同じもの、ということになる。子供たちは疑問を持たずにひらすら真似る教育法だった。 

 娘は帰国する日本人ということであまり宿題をしなくても怒られることはなかったが、それでも日本で小学生になったとき、「小学校って遊んでばかりでラクだよ」と無邪気に喜んでいた。

 また宿舎の小学生に聞くと「古典の暗唱などの宿題があるので毎晩、10時すぎても寝られない。なきべそかきながら勉強する子もいるよ」と言っていた。習い事は「ピアノ、バレエ、英語、バイオリン、習字」が主流で、少年宮という行政区ごとに設けられた子供の余暇施設に通ったり、個人レッスンをする先生宅に通ったりして腕を磨く。したがって宿舎で子供の遊び声が響くのは、休日を控えた金曜の夜だけなのだった。

 小学校では体育の授業はほとんどないらしい。元気に自由に走り回る機会の少ないコンクリートジャングルの昆明の子供たち。素直で優しい昆明の子供たちの「生きる力」が、今のお年寄りレベルになる日はくるのだろうか。
(次回からこどもの健康に関わる「中国の鉛汚染」についてリポートします。)

コメント (2)
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