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中国のお正月1 さとうきび

2007-01-12 22:55:00 | Weblog
 日本では新年を迎えたばかりですが、中国では、これから本番を迎えます。中国の正月「春節」特集です。 

さとうきび

 冬になると時折、手押し車でサトウキビを売るおじさんが出没する。赤黒く、竹のように節があり、ひたすら真っ直ぐに伸びた棒。2~3メートルはある。竹竿のようだ。以前、沖縄でサトウキビを収穫中のおじさんから、
 「まっすぐなヤツは絞り機に入れやすいだけで、うまくない。本当に甘くておいしいのは節の間隔が短くてジグザグに伸びた、ぶさいくな方だよ」と聞いていた。だから、
 「あれは甘くないほうだ」とピンときたのだが、娘の熱視線に反応したサトウキビ売りのおじさんにくどかれ、結局買うことになった。

 例によって「ほんのちょっとください」といったはずなのに、サトウキビ丸ごと一本分を缶ジュ-スほどの大きさに切りわけて、丁寧に皮まで剥いてくれたものを手渡され、3元(約40円)。サトウキビのつまった袋が、ずっしりと手に食い込む。

 こうして苦労して家路についたのだが、娘は一口なめるやいなや「青くさーい。あまくなーい」といって終わり。のこりの大量のさとうきびは、あわれな末路をたどったのである。

 その後、シーサンパンナで昔ながらの絞り機でサトウキビを絞る体験をしたとき、絞り汁に、ちょっと塩を入れたら、青くさいけど、けっこうさわやかな味わいとなった。

 このサトウキビが春節前に大量に出回るのだ。しかも意外な使われ方で。その話は次回で。
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