雲南、見たり聞いたり感じたり

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閑話休題・おみやげ編1・お茶

2008-07-12 12:08:51 | Weblog
夏です。夏休みです。この夏、中国に旅行に行かれる方に役立つおみやげ情報をご紹介しましょう。

【大手スーパーマーケットがお得】
 現在、中国ではプーアル茶など名だたる高級茶葉は投機の対象となり、100グラム100万円を越える売買もされています。一方、目利きは香港や台湾に集中し、中国最大の上海にある外国人向け茶葉交易市場の商人もすべてを把握しているわけではありません。ましてや雲南などの地方都市ともなると、省最大の茶葉交易市場の商人ですら市販のDVDでいまさらながら勉強している人も結構、います。

 そんな売り子さんに勧められるままに、安いよ、日本円でいいから、と日本よりやや安めの金額(プーアル茶を100グラム2000円、と我が両親は土産物屋で熱心に勧められていました)で買うよりも、ちょっと大きめのスーパーマーケットでやや高め程度の茶葉(プーアル茶100グラム20元)を買う方がよっぽどおいしいお茶が買えます。よく売れるので古いものも少ないのがうれしいところです。

 カルフール(いまや中国全土の主要都市で必ず見かける存在。チベット問題では、フランスのサルコジ大統領が中国政府の対応を非難したら、即座にカルフール不買運動が起きたことは、日本でも報道されました。)などの外資系スーパーなら中国語を話さなくてもレジに持って行って機械が表示する金額を払えばいいのですから、中国語が話せない人も、ぜひチャレンジしてみてください。

【花のお茶】
 いまや日本からの直行便も絶え、ますます物流網から遠ざかる雲南にもし、行くことがあれば、以前、紹介した「蘭貴人」が日本人向けでさっぱりしていておいしい緑茶ですが、さらにチャレンジしたいなら、「バラ茶」「菊茶」「アロエ茶」などもおすすめです。2グラム3元などの手軽さと、見た目のかわいらしさがいかにもおみやげ風。

 それぞれの材料をただ乾燥させたもので、飲み方は熱湯を注いで、ごく普通のお茶として飲んだり、安めの緑茶や紅茶などに混ぜて飲んで香りと、見た目を楽しみます。

 お湯を注ぐと、ぱっと華がさいたようになる「菊茶」は、ほんのちょっとずつ小分けパックにすると、気の利いたみやげものになるでしょう。

【シャングリラ産・白雪茶】
 雲南北部に旅行するなら、シャングリラ産の「白雪茶」なども珍しがられます。30グラム20元ほどで売られています。こちらはお茶ではなく、厳密にいえば、海抜4500メートルの高地に大木から綿毛のように垂れ下がるコケのような植物を乾燥させたもの。山にいくと冷気と湿気の中、気持ちよさそうに揺れています。

 やや苦く、のちに甘さが広がるお茶で、高血圧や肥満症に効果があり、子供には熱冷まし、乾き止め、目をよくする効果があります(これらの効果のある薬草が雲南には多い)。

 最近、日本ではテレビショッピングなどで減肥茶より70%も動物性脂肪を吸収するなどと称して10グラム5000円で売られていて価格も高騰していますが、なんでも飲み過ぎは禁物です。「過ぎたるは及ばざるがごとし」を肝に銘じて、おみやげ程度で飲むのがよいでしょう。飲み方は5分ほど熱湯で煎じて飲んでください。

【シーサンパンナ産・テン茶】
 わが家で失敗したのは、紅茶と同様に発酵させて紅茶タイプの後発酵茶の「テン(氵+真)茶」。昆明では雲南の紅茶ね、と楽しんで飲んでいたのですが(実際、地元の人には人気がある。プーアル茶ほど高くない。でも本場シーサンパンナでは日本価格の高値で売られていることも。)、日本に帰って飲むと、野性味あふれた苦みの方が気になり、香りも日本で買う紅茶ほどはないので、どうにも中途半端な存在となってしまいました。

コメント
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