写真はシーサンパンナの州都・景洪の植物園にて。台湾と同じ緯度のこのあたりでは、ソテツなどのでこぼこ部分にシダが生い茂り、一本の木が一つの宇宙と化していた・・。
さて、
話は茶王に戻ります。
【香料と茶】
昆明で茶屋を訪ねると、一般のお茶の他に「バラ茶」「菊茶」など、見た目と香りを競う商品が並べられている。日本の感覚では「香料公司」(公司は中国では「会社」のこと)は一見、茶業とは関係なさそうだが、雲南では香料は立派な茶葉関連商品なのである。一元訴訟を起こそうとした香料公司の人々の背後には、おそらく雲南省茶葉協会が推察される。
【儲けた政府と騙された台湾商人?】
裁判にやぶれはしたものの、雲南省茶葉協会側が提出した専門家の意見にはうなずける主張が、圧倒的に多い。
まず日本の国立自然公園にあたる国家級自然保護区は、国が管理するもので、国の許可なしには何ら手を加えてはならない、と指摘。それなのに鎭ゲン県政府は勝手に協議書を作成してしまった、ということ。その内容は、天福集団は保護作業に24万元を投資し、その後、毎年、管理のために3万元(約50万円)を寄付するというものであった。権限のないはずの県政府の意向で地方政府にとって莫大なお金が動いたのである。
天福集団会長の李瑞河は
「自分は世界茶文化遺産の保護に微力を尽くしたいと考えただけなのです。以前、旅行で参観した際に鎭ゲン県政府は『古茶樹は存亡の危機にあります。我々にはそのための計画はあるのですが、資金がない』と訴えてきました。だから資金を投じたのです。まさか原始の環境を破壊するとは思いもしませんでした」と語っている(春城晩報8/25)。
茶葉協会長の鄒家駒は、その言葉にするどく反駁する。
「天福集団は毎年10キロもの『古茶王』の茶葉を要求していました。栽培種ではない野生のものにとって、その行為は死を意味するのです」
うわべだけの保護派と現地の実情に驚いて、最低限の主張にも策をろうさねばならない力の弱い現地保護派の間で、茶樹の原産地の古木の生命は風前の灯となっている。
さて、
話は茶王に戻ります。
【香料と茶】
昆明で茶屋を訪ねると、一般のお茶の他に「バラ茶」「菊茶」など、見た目と香りを競う商品が並べられている。日本の感覚では「香料公司」(公司は中国では「会社」のこと)は一見、茶業とは関係なさそうだが、雲南では香料は立派な茶葉関連商品なのである。一元訴訟を起こそうとした香料公司の人々の背後には、おそらく雲南省茶葉協会が推察される。
【儲けた政府と騙された台湾商人?】
裁判にやぶれはしたものの、雲南省茶葉協会側が提出した専門家の意見にはうなずける主張が、圧倒的に多い。
まず日本の国立自然公園にあたる国家級自然保護区は、国が管理するもので、国の許可なしには何ら手を加えてはならない、と指摘。それなのに鎭ゲン県政府は勝手に協議書を作成してしまった、ということ。その内容は、天福集団は保護作業に24万元を投資し、その後、毎年、管理のために3万元(約50万円)を寄付するというものであった。権限のないはずの県政府の意向で地方政府にとって莫大なお金が動いたのである。
天福集団会長の李瑞河は
「自分は世界茶文化遺産の保護に微力を尽くしたいと考えただけなのです。以前、旅行で参観した際に鎭ゲン県政府は『古茶樹は存亡の危機にあります。我々にはそのための計画はあるのですが、資金がない』と訴えてきました。だから資金を投じたのです。まさか原始の環境を破壊するとは思いもしませんでした」と語っている(春城晩報8/25)。
茶葉協会長の鄒家駒は、その言葉にするどく反駁する。
「天福集団は毎年10キロもの『古茶王』の茶葉を要求していました。栽培種ではない野生のものにとって、その行為は死を意味するのです」
うわべだけの保護派と現地の実情に驚いて、最低限の主張にも策をろうさねばならない力の弱い現地保護派の間で、茶樹の原産地の古木の生命は風前の灯となっている。