当ブログも週一回の更新で3年が経ちました。現在、毎週400人以上の方々が見てくださり、ときには600人台の方が見てくださっているようです。本当にありがとうございます。
さてゴールデンウイークということで、雲南に関する会のお知らせです。
雲南懇話会では、雲南の研究や旅行、登山などを行うさまざまな人々が集まり、2004年12月よりほぼ年に2回、発表しています。カイガラムシの効用など不思議なお話や歴史や地理学的研究の第一人者による最新の研究成果なども聞くことができ、なかなかおもしろい会です。
そこで誠に僭越ながら私も6月に雲南の食についてすこーしお話させていただくことになりました。主催の方からも「このブログをごらんの方をたくさん連れてきてください」と早々に御案内いただいております。お時間がおありでしたら、どうぞお立ちよりください。
以下はその案内の転載です。
1.日時;2009年6月27日(土)13時~17時30分、その後「茶話会」
2.場所;JICA研究所・国際会議場 http://www.jica.go.jp/jica-ri/about/access.html
JR中央線・総武線「市ヶ谷駅」下車、東京メトロ有楽町線・南北線「市ヶ谷駅(6番出口)」下車、徒歩各10分。 住所;東京都新宿区市ヶ谷本村町10-5
3.内容; 演題が1題追加されること等、変更の可能性があります。
(1)「雲南の食の世界」-過橋米線のふるさとを訪ねて-
私の発表
(2)「西北ヴェトナムの盆地世界」-黒タイ族の村落生活
国立民族学博物館 樫永 真佐夫
(3)「雪氷圏の変動を追う」-妙高・ヒマラヤ・南極-
農業・食品産業技術総合研究機構、AACK 横山 宏太郎
(4)「河西回廊(シルクロード)の今」-ゴビ砂漠の湖・居延沢-
人間文化研究機構、AACK 中尾 正義
4.懇話会参加費用; @2000円(学生院生は無料)
茶話会参加費用; @1500円(学生院生は500円)
1. 懇話会等参加申込;前田栄三 e3maeda@ab.auone-net.jp or 小林尚礼 bakoyasi@nifty.com まで。
当日参加も構いませんが、予め参加者名簿にお名前を記載出来ませんので、ご了承ください。
ご参考 ; 懇話会では自然科学・社会科学を問わず、様々な分野で交流を進めたいと思っています。
この為、対象地域は雲南・チベット地域を中心にラオス、ミャンマー、カンボジア、ベトナム、タイ、ブータン、インド、ネパール、パキスタン、四川省、青海省、新疆ウイグル自治区、モンゴル等などに及びます。
参考資料
第12回雲南懇話会講演要旨など
1.「雲南の食の世界」-過橋米線のふるさとを訪ねて-
ガイドブックなどで雲南料理のトップにあげられる過橋米線(客の目の前で、熱々のスープに米製の麺とさまざまな具を入れて食べるもの)。 その発祥の地とされる雲南省南東部の蒙自、個旧、建水の地を訪ね、その伝承を検証するとともに、その地に伝えられる米線の製法を紹介する。(私 記)
2.「西北ベトナムの盆地世界」-黒タイ族の村落生活- 樫永 真佐夫
ラオス北部や中国雲南省と国境を接する西北ベトナムは、他民族・多言語混交地域として知られている。その複雑な民族分布は、盆地、山腹、高地という地勢に応じて理解できることが知られている。この発表では、各盆地で水稲耕作を営み、首領を頂点とする階層的な盆地小国家(ムアン)を築いてきた黒タイ族の村落生活の現状を報告する。(樫永 記)
抗仏戦勝利の激戦地「ディエンビエンフーの今」の話を聞けるかもしれません。(前田 記)
3.「雪氷圏の変動を追う」-妙高・ヒマラヤ・南極- 横山 宏太郎
横山氏はネパールヒマラヤでの氷河調査や、国内での積雪の分布・変動研究に従事。
日本山岳会チョモランマ登山隊、京都大学ブータンヒマラヤ登山隊(マサ・コン峰初登頂)、日中合同梅里雪山登山隊(登頂断念)などに参加。 第14次(出発1972年)と第35次(出発1993年)の南極観測隊に参加、第35次では越冬隊長を務めた。2008年には「大日岳巨大雪庇の形成機構に関する研究」で第10回秩父宮記念山岳賞を他の2人と共に受賞。受賞の内容についても少し触れていただけることと思います。新潟県上越市在住。 (前田 記)
4.「河西回廊(シルクロード)の今」-ゴビ砂漠の湖・居延沢- 中尾正義
タクラマカン沙漠の東にある祁連山脈(祁連山は匈奴語で「天の山」の意)の北麓に沿ってシルクロードが通っている。河西回廊と呼ばれる地域で、その北側に居延と呼ばれていた地がある。居延の地には900年余り昔にカラ・ホト(黒水城)と呼ばれる都があった。豊かな水に恵まれた居延沢(居延海ともいう)という湖の湖畔である。
時が流れ、居延沢の水も次第に涸れていき、700年ほど前には居延沢に流れ込んでいた黒河という河の水が湖に来なくなった。居延沢はもう一つの彷徨える湖なのです。
今回は、最近の研究による居延沢の歴史を紐解き、水問題にも言及する。 (中尾 記)
さてゴールデンウイークということで、雲南に関する会のお知らせです。
雲南懇話会では、雲南の研究や旅行、登山などを行うさまざまな人々が集まり、2004年12月よりほぼ年に2回、発表しています。カイガラムシの効用など不思議なお話や歴史や地理学的研究の第一人者による最新の研究成果なども聞くことができ、なかなかおもしろい会です。
そこで誠に僭越ながら私も6月に雲南の食についてすこーしお話させていただくことになりました。主催の方からも「このブログをごらんの方をたくさん連れてきてください」と早々に御案内いただいております。お時間がおありでしたら、どうぞお立ちよりください。
以下はその案内の転載です。
1.日時;2009年6月27日(土)13時~17時30分、その後「茶話会」
2.場所;JICA研究所・国際会議場 http://www.jica.go.jp/jica-ri/about/access.html
JR中央線・総武線「市ヶ谷駅」下車、東京メトロ有楽町線・南北線「市ヶ谷駅(6番出口)」下車、徒歩各10分。 住所;東京都新宿区市ヶ谷本村町10-5
3.内容; 演題が1題追加されること等、変更の可能性があります。
(1)「雲南の食の世界」-過橋米線のふるさとを訪ねて-
私の発表
(2)「西北ヴェトナムの盆地世界」-黒タイ族の村落生活
国立民族学博物館 樫永 真佐夫
(3)「雪氷圏の変動を追う」-妙高・ヒマラヤ・南極-
農業・食品産業技術総合研究機構、AACK 横山 宏太郎
(4)「河西回廊(シルクロード)の今」-ゴビ砂漠の湖・居延沢-
人間文化研究機構、AACK 中尾 正義
4.懇話会参加費用; @2000円(学生院生は無料)
茶話会参加費用; @1500円(学生院生は500円)
1. 懇話会等参加申込;前田栄三 e3maeda@ab.auone-net.jp or 小林尚礼 bakoyasi@nifty.com まで。
当日参加も構いませんが、予め参加者名簿にお名前を記載出来ませんので、ご了承ください。
ご参考 ; 懇話会では自然科学・社会科学を問わず、様々な分野で交流を進めたいと思っています。
この為、対象地域は雲南・チベット地域を中心にラオス、ミャンマー、カンボジア、ベトナム、タイ、ブータン、インド、ネパール、パキスタン、四川省、青海省、新疆ウイグル自治区、モンゴル等などに及びます。
参考資料
第12回雲南懇話会講演要旨など
1.「雲南の食の世界」-過橋米線のふるさとを訪ねて-
ガイドブックなどで雲南料理のトップにあげられる過橋米線(客の目の前で、熱々のスープに米製の麺とさまざまな具を入れて食べるもの)。 その発祥の地とされる雲南省南東部の蒙自、個旧、建水の地を訪ね、その伝承を検証するとともに、その地に伝えられる米線の製法を紹介する。(私 記)
2.「西北ベトナムの盆地世界」-黒タイ族の村落生活- 樫永 真佐夫
ラオス北部や中国雲南省と国境を接する西北ベトナムは、他民族・多言語混交地域として知られている。その複雑な民族分布は、盆地、山腹、高地という地勢に応じて理解できることが知られている。この発表では、各盆地で水稲耕作を営み、首領を頂点とする階層的な盆地小国家(ムアン)を築いてきた黒タイ族の村落生活の現状を報告する。(樫永 記)
抗仏戦勝利の激戦地「ディエンビエンフーの今」の話を聞けるかもしれません。(前田 記)
3.「雪氷圏の変動を追う」-妙高・ヒマラヤ・南極- 横山 宏太郎
横山氏はネパールヒマラヤでの氷河調査や、国内での積雪の分布・変動研究に従事。
日本山岳会チョモランマ登山隊、京都大学ブータンヒマラヤ登山隊(マサ・コン峰初登頂)、日中合同梅里雪山登山隊(登頂断念)などに参加。 第14次(出発1972年)と第35次(出発1993年)の南極観測隊に参加、第35次では越冬隊長を務めた。2008年には「大日岳巨大雪庇の形成機構に関する研究」で第10回秩父宮記念山岳賞を他の2人と共に受賞。受賞の内容についても少し触れていただけることと思います。新潟県上越市在住。 (前田 記)
4.「河西回廊(シルクロード)の今」-ゴビ砂漠の湖・居延沢- 中尾正義
タクラマカン沙漠の東にある祁連山脈(祁連山は匈奴語で「天の山」の意)の北麓に沿ってシルクロードが通っている。河西回廊と呼ばれる地域で、その北側に居延と呼ばれていた地がある。居延の地には900年余り昔にカラ・ホト(黒水城)と呼ばれる都があった。豊かな水に恵まれた居延沢(居延海ともいう)という湖の湖畔である。
時が流れ、居延沢の水も次第に涸れていき、700年ほど前には居延沢に流れ込んでいた黒河という河の水が湖に来なくなった。居延沢はもう一つの彷徨える湖なのです。
今回は、最近の研究による居延沢の歴史を紐解き、水問題にも言及する。 (中尾 記)