写真上は大理・白族の刺繍。花や蝶をあしらったものが多く、色も鮮やか。布靴やエプロン、ハチマキ、腰巻(ベルトのようなもの。私はパスポート入れとして使っている)などが売られている。一度使った中古品も多数。ただ現在、中古品は、作り手が減っているため、だんだんと手に入れることが難しくなってきた。
写真下は大理の路上の市場で売られていた各種の梨や大きさもとりどりの梅製品。
【花嫁の必需品】
また、大理の白族の風習には昔から幼少時より彫梅を作りつづけ、嫁ぐ日に嫁ぎ先のおしゅうとめさんに、きれいに彫り挙げた彫梅をお盆に載せて見せる風習があるそうです。新婚の夜には招待客がその彫梅の出来をいろいろと話題にするのだとか。
器用さがお嫁さんの勲章だったのですね。私は即、ダメ嫁の烙印をおされそう・・。
他に大理では梅の伝統的な製法に「潡梅」(黒梅、煮梅ともいう。)が知られています。どちらかというとこちらの方が普段の食のメインです。これはごくごくとろ火、昔ならいろり端のようなところに塩水につけた梅を数日、場合によっては一月から二月おいて加温し、黒くなったら出来上がり。数年間、味が変化することがないので、贈り物にもしたそうです。煮魚の調味料として、また、前菜として楽しんだとか。また、病気の時にはのど、お腹の調子を整える作用もあります。
なんとなくすっぱくて食べ慣れないなあ、と思っていたのですが、調味料としては、ちょっとおもしろい効果を発揮しそうです。 (つづく)