

写真上は民宿も兼ねた、タイ族園のタイ族の家。1階は物置、2階に居住スペースとなっている。木のぬくもりが感じられ、清潔だ。
写真舌は1階のスペースに置かれていた酒甕。多くの家で自家用と市場で販売するための自家製の貯蔵甕を持っていた。(シーサンパンナ・ガンランバのタイ族園の村にて)
【1階に酒甕がごろごろ】
雲南ではビールは大きな工場で作りますが、白酒は少しの装置があれば農家の軒先で簡単に造ることができます。シーサンパンナの農家で実際に造っているところをみたので、ご案内しましょう(同じ日に一斉に蒸留していた)
場所はシーサンパンナの景洪市の南郊40㎞ほどのところにあるガンランバ風景区タイ族園。5つのタイ族の村をそのまま囲ってテーマパークとして展示した場所です。入場料もとり、客があれば、午後はイベントとしての水かけ祭りや舞踊ショー、美人コンテストのようなものが催されます。高床式の住居の民宿もあります。
でも、イベントに関わる人以外は、タイ族の暮らしを普通に続けている村です。
その村の一角にある民家に一泊しました。高床式の2階に住まいや台所、宿、トイレ、シャワー施設が設置され、はしごのような階段を降りると、地面から柱がニョキニョキある1階。その雑然とした暗がりに、小さい子どもなら入れそうな大きさの甕が無造作に置かれてありました。
甕は分厚いビニールで蓋をしたものが38,白い石灰でぴったりと蓋をしたものが5つあります。聞くと、酒を造っているのだそうです。
甕の一つには、クモノスカビ主体の直径20センチくらいの平べったい円盤状の酒餅と呼ばれる、麹(コウジ)がゴロゴロと置かれていました。(つづく)