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気になる南米の野菜たち2 チョコの風味・カカオ

2018-06-17 14:49:58 | Weblog
写真はマヨール・ドモの外観。前世紀以前より立ち並ぶスペイン風邸宅が軒を連ね、ヨーロッパの街角のよう。ただ、もったいないことにカラースプレーで、いたずら書きがほどこされ、壁も排ガスなどで黒ずんでいる。
内部は清潔でカジュアルだ。

【絶品のチョコレート料理マヨール・ドモ】
カカオは雲南では、作物として育ちません。

理由は「カカオは中・南米の熱帯地域を原産地とし、赤道を中心に南北20度の高温多湿な各地域で栽培されている」(農林水産省ホームページより※1)ためです。
そのため、雲南とアメリカ大陸をつなぐ野菜には入らないのですが、これは、メキシコ料理の中でもとくに特徴的でおすすめしたい料理だったのでご紹介。

メキシコシティにおいしいチョコ料理の店がある、と聞き、夕飯にいただきました。
店名は「マヨ-ル・ドモ」。こざっぱりとした、でも、人々はTシャツでティーンズだけでも入れるようなカジュアルなお店です。

食べ物にはすべて黒々としたチョコレートのようなソースがかかっているので、見た目から「おいしいの?」とおそるおそる食べ始めたのですが、これが本当に奥深い!

【固くて旨みのある肉】
私がいただいた料理は牛肉を叩いて薄くのばしたものの上にカカオソースがかかったもの。この肉がほとんど脂を感じない、素朴な味でした。

雲南の牛肉を思い出しました。脂身のサシはなく、牛が運動をよくしているせいか、とても固くて、分厚いステーキにして食べたら娘の歯がかけ、私もあごが外れそうになる、という恐ろしさ。後に中国では細切りにして、食べやすくして食べる(たとえば青椒肉絲など)のが正解だと気づくのですが、ここでは薄く叩いて伸ばすことでやわらかく、食べやすくしていました。
(町の肉屋もお客の見えるところで、タンタン、と音をたてて肉を叩いて、こちらがおもしろくなるほど薄くのばしていました。)

それを香ばしく炙っているので、タンドリーチキンのような風味がします。

 話はそれますが、近年、日本の牛肉は、高級なものほど脂身が過度に入っていますが、脂身の甘みを売り物にするのも、そろそろ限界では、と感じています。
 我が家では、脂身の少ない、すると必然的に値段が安くなるという、ふところに優しい肉をあえて買って、料理するようになっています。
 娘が友人らとバーベキューするときにも、そのような肉をあえて持たせたところ、「この肉うめえ」と高校生の男子に好評だった、と言っていましたから、うまく熟成させると、旨みはむしろ増すのではと思います。

話 がそれました。さて、そのタンドリーチキンのような牛肉の上に、黒いカカオ風味のソース、さらに刻んだ葉物野菜(ただし生)が載っていました。
(つづく)

※1www.maff.go.jp/j/kokusai/kokkyo/yosan/pdf/sfm3.pdf
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