写真はオランダ・ホールンのミシュラン獲得の中国料理店・マダム・チェン。経営者らしき人の写真が貼ってあり、明らかに中国系のお顔立ちの女性だった。久々のご飯。それをおはしで食べて、ホッとする。なにより料理の出てくるスピードが速く、久々に1時間半の着席で済んだ。
オランダでは電車にもレストランにも愛犬を連れて行くことができる。ただし、犬を飼うためのハードルが日本よりはるかに高く、しつけも専門職に頼んできちんとしてもらうことは常識で、犬を飼う人は税金も課されるので、お金のある人の贅沢です、オランダに詳しい日本人留学生がさびしげに語っていた。
ただ、犬税があるからか、大きな公園には犬が大小便のするスペースが作られ、犬専用の散歩道まで整備されているところも。かなり驚く。
ゲントの城砦公園内にある犬用トイレ。
【オランダはおいしい】
結論からいうと、オランダも料理の美味しい国でした。客観的にみても欧州では人口比でベルギーに次いでミシュラン店の多い国となっています。
気になって入った店はほとんど大当たりといえるほどのおいしさだったというのに、日本のガイドブックのテンションの低さはなんだったのでしょう。そして入った店の多くは日本語のガイドブックに紹介されていない店ばかりでした。
聞くところによるとオランダの外食店のレベルは近年上がってきているとのことなので、日本のガイドブックの取材が追いついていないのかもしれません。私自身、かつてガイドブックを手がけていたときには、だんだん編集部の予算不足で現地調査も十分でないまま、前の紙面のリライトだけで済ませていくよう指示されたことが増えていったものです。本が売れないので、予算も縮小、さらに内容が薄くなる、という悪循環に陥っていることもあるのでしょう。
(次回はドイツです)