雲南、見たり聞いたり感じたり

雲南が中心だった記事から、世界放浪へと拡大中

語学留学でセブに行く15 夜のノック

2019-11-08 09:06:12 | Weblog
宿舎となっているホテルの1階にあるマッサージ店。店員はすべてフィリピン人。生徒は割引価格で使えるが、ホテルの一般客が優先となっていて使いたいときに使えないはがゆさがある。クーラーが効きすぎて、寒かった。

【毎日の見回り】
 ホテルにある学校の宿舎では、就寝時間が決められていました。ただ決まっているだけでなく、毎夜10時になると常駐している警備員がピストルを腰にぶらさげたまま、一部屋ずつノックして、全員が部屋にいるかを確認しにやってくるのです。

 私は10時前には寝ていたので、毎夜、警備員さんのいる場所まで階段を上がって
「これから寝るのでノックしないでほしい」
 と伝えに行っていました。

 うっかり言い忘れるとたいへんです。
「ドンドン」ドアをノックされ、たたき起こされるのです。そしてドアを開けて、部屋に全員いることを見てもらわなくてはなりません。

 これが、ともかく煩わしかった。なんでこんなことを、と思っていたのですが、やがて理由がわかりました。

【個別授業からの脱却】
 滞在3週間目、4人の先生と毎日、同じ時間に顔を合わせる日々に飽きてきました。もし気が合わなかったら、先生も生徒も地獄です。
(生徒から申し出れば先生の変更は可能。そのシステムはマンツーマンなら必要でしょう)

 そんなときにレベルチェックテストがあり、進級が認められました。日本では評価されることのない日常を送っていたので、なんだかうれしい。

 なにより新鮮なのが教室に仲間ができたこと。一日4時間授業から5時間授業となって、そのうち2時間が5人一クラスの授業になりました。

 内訳は韓国と台湾の人がそれぞれ一人ずつ、それに日本人の私と東北のお金持ちのお嬢さんといった編成でした。5人で先生が与えた課題に対して共同で議論したり、模擬的な会話を作ったりするのです。
 日本のお嬢さんは,美人で若くて、メイクも華やかな私とは対極的な方でした。私にはきちんとした言葉遣いと礼儀で接してくれ、年に似合わずしっかりとした芯をお持ちの方のように感じました。だのに、不思議なことに歩く姿勢がもったいないほど悪く、授業に入ると、先生にはとことん反抗してやる気のなさを全開にするのです。当然、授業は進みません。

 先生とのそりが合わないのか、はたまたクラスのレベルが思ったのとは違うとでも思ったのか。それとも真面目に取り組むことが嫌いなのか。彼女が語る内容から察するに日本で積み重ねた何かによって、年に似合わないほどの、心に底知れぬ闇が横たわっているようでした。
      (つづく)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする