語学学校内にあるカフェ。お金を払ってコーヒーなどを頼むことができる。
子どもたちは、ここのジュースがお気に入りだった。給食のジュースとはひと味違うらしい。
【家族ぐるみの留学も】
留学生はやはり大学生が一番多いのですが、他にも定年退職された方や会社を1ヶ月休んできたという社会人、小学生以下を連れた親子連れも見られました。
中国出身の女性は、夫も中国人で日本在住。そこから仕事のある夫を日本に置いて小学3年と1年の姉妹を連れで留学していました。
母親曰く
「日本の小学校を半年くらい休んでも、大丈夫でしょ!」
と涼しい顔。たくましい!
当然のように母も子も日本語と中国語はぺーらぺら。とくに子どもたちは、クセのないきれいな日本語で普通の日本の女の子にしか見えません。母親の英語力は私と同じくらい、つまりそれほど高くないのですが、子どもたちの上達ぶりは凄まじく、あっという間に英語もはるか上のクラスに行ってしまいました。
子どもの英語力が将来に直結すると、日本語、中国語の次のターゲットとしてセブ留学を選んだのだそう。けれども実際きてみると、以前、私が書いたように、ほとんどホテルから出られません。そのため
「半年いようと思っていたけど、3ヶ月が限界かも」
と、勢いのある明るい声で話していました。
【子どもの日常】
いつも頭にリボンを結んだかわいい姉妹、食事は親とともに食堂で取っても授業はそれぞれ一人になります。
当初、授業後は母に連れられてプールでひたすら泳ぐ。宿舎からの移動中は日本から持参したONE PIECE(いわずとしれたメガヒットマンガ)から目を離すことなく母の後を付いているだけ、という心配な状況でした。
けれども、次第に子ども好きの先生や若い生徒たちのマスコットになってかわいがられて,楽しそうに過ごすようになりました。
一方、韓国人の子連れの方々はエリート風なお父さんとお坊ちゃん、教育熱心な母と子どもという雰囲気の人たち。色白で、めがねをかけて、きわめて厳格な空気が流れていました。その子どもたちは、緊張の面持ちで授業に向かっているように見えました。
帰国後、日本のテレビで「情熱大陸」でセブ島英語留学に日本人のごくごく普通の家族が1週間行く話を特集していました。はやっている、というのです。子どもは小学生と幼稚園生くらい。ホテルの狭さにびっくりしながら、英語に取り組んでいました。それでも1週間。日本人だと子連れでは、夏休み以外は長期を考えにくいのかもしれません。
ともかく、こういう子どもが次から次へと切れ目なくやってくるのには驚きました。
ちなみに雲南にいたときには、5歳の日本人の子どもが母親と高級マンションで暮らしていました。家族は全員、日本人。父親は日本のとある会社の社長です。早いうちから語学を身につけさせたいと子どもの教育主体で暮らしているのです。もちろん子どもたちは日本語も中国語もできます。そのうちに香港に行って英語も身に付けさせる、と言っていました。私はただため息をついておりました。
(つづく)