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語学留学でセブに行く49 

2020-07-19 12:57:32 | Weblog
写真はセブのホテルのレストランで食べたアドボ ライス。酢を主体としたアドボソースに豚のばら肉を漬け込み、鶏のフレークやカリっと揚げたニンニクなどを効かせて焼いたものを、アボドソースで炒めたチャーハンの上に載せたもの。レストランの説明書には上記のように書かれていたのだが、食べると、肉を載せた炊き込みご飯のような味わい。意外とさっぱりしていた。

もともとスペインの肉料理「アドバード」からきたもので、スペイン語の意味は「漬け込む」。アドボソースには家庭によってさまざまあり、甘酸っぱさが特徴。一般的には砂糖、酢を主体とした、と言われるが、パイナップルジュースなども使うことも。

【雲南では丸焼きはアヒル】
レチョンのような豚の丸焼きは、日本では中華街などで見ることはできますが、雲南ではお目にかかりませんでした。そのかわり雲南でよく見かけたのが、あめ色にあぶられたアヒルの丸焼きでした。

 とくに回族(イスラム教の人)料理店が目立っていましたが、漢族のなお店や市場でも買うことができました。一羽丸ごと、もしくは切り身をグラム単位で売っていました。豚の丸焼きが広まらなかったのは回族の多い雲南独特の事情もあるのかもしれません。

雲南で豚肉料理というとやはり少数民族のお祭りでの料理が有名です。「烤猪肉」は、最初にぶつ切りにして、塩、唐辛子に雲南独特の調味料で絡み合わせて焼いたもの。雲南タイ族やアイニ、プーラン、ラフ族など雲南南部に暮らす人々の間で作られていました。

20世紀前半の調査資料を見ると、豚の血を飲む風習もあったようで感染症も心配になります。

私が初めて子豚の丸焼きを食べたのは、半世紀ほど前の広東でした。仕事で、ホテルオークラの傘下となったばかりの花園飯店でいただきました。立派なホテルのはずなのに入口が工事中でとても小さく、狭い間口をしばらく進むと現れる薄暗くて広い宴会場に驚いたものです。

今の私なら狭い間口と、ちょっと通りからみただけではわからない奥まったレストラン、なかに入ると地元の人でいっぱい、なんてシチュエーションが重なれば、間違いなく、相場より安くて、日本では味わえない絶品レストランとわかります。ただ当時は知らなかったので、会社の先輩が私の様子をおもしろがっておりました。
(つづく)

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