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語学留学でセブに行く60 それでもセブのタクシーは話せるだけいい

2020-10-18 12:07:56 | Weblog
写真は宿舎前のメインストリートのラッシュ風景。大勢を載せた紫に派手な模様の車体のジプニーは、かつての日本の「トラック野郎」のよう。ジプニーはそれぞれの運転手の一国一城でもあるのだ。手前は水色の車体のトライシクル。バイクを改造して人を載せるボディを取り付けたものだが、もともとのバイクには車体を取り付けることは想定されていないので、馬力や乗り心地がいまいちになるのは致し方なし。当然、何人かで乗れば、安く上がる。トライシクルに大きな荷物を積んで5人乗っている様子を見たこともあった。こちらも運転手はこの車体分を稼がなければと必死である。

【つねに緊張するヒリヒリ感】
そんなの杞憂でしょ、というなかれ。「払うまで降ろさない」事件は中国でよくあることなのでした。北京の人力三輪車、田舎のタクシーなど。中国の中では全般的におだやかな雲南ですらありました。

浙江省紹興の足漕ぎ船では、乗船賃を払おうとしたところ、お金を出すと怒り出し、地元の酒を買うよう要求する、というわけのわからない出来事もありました。
(降船先にあったごく普通の小さなお店で、安い紹興酒を一瓶買って渡すと、親父さんはほほを緩めて一件落着。たんなる酔っ払いだったのか、それともお金に価値を感じてない人だったのか。)

それらに比べれば、この、無精ひげでぎょろめのセブのタクシー運転手のほうがいくらかマシだった、といえるでしょう。

とはいえ、やっぱりこわいし、面倒くさい。

ただ一つ、救いだったのは、モール内では通じなかったWi-Fiが外に出たら復活したためにグラブタクシーを呼べたこと。そこからの帰りは順調に行きました。

以後、怖いので、セブ観光で何か所が回るときには最初に捕まえたグラブタクシーをキープするようになりました。タクシーを時間単位で借り上げるので懐は痛むのですが、バスや電車といった便利な公共交通機関がなく、いちげんの旅行者には乗りにくいジプニー以外ではタクシーしか頼るもののない世界では、それが最良の方法のようです。

(英語の先生に話すと「やっぱりジプニーに乗るべき」だと。安さが全然違うと。語学留学で長くおられる方はジプニーの遣い手になっていて、ジプニーチャーターもお手の物でした。もう少し長めにセブにいたら、気軽に乗れる人に脱皮できたのかもしれません。)

(タクシーの章、おわり)

コメント
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