写真上は、マクタン島にある「セイブモア」となりのタイ式マッサージ店。入口には警備員が常に表を見張っている。青い壁には英語と日本語で案内表示があった。
写真下はそのマッサージ店の施術場所。すりガラスから入る自然の光に頼る薄暗い部屋だったが、清潔だった。
【セブでタイマッサージをする】
楽しかったけど、疲れもした(フェリーが疲れにトドメをさした。)ボホールの旅。
腰が固まってしまったので、マッサージを受けることにしました。
そもそも日本に比べて格段に安い料金で、街のあちこちにマッサージ屋さんがあります。宿舎周辺を歩いていると、よく新規開店のお知らせや呼び込みがあるほど乱立していました。
なかでも語学学校の生徒の間に評判がよかったのが宿舎近くのスーパーマーケット「セイブモア」の横にある「タイマッサージ」の店。最初は韓国、台湾出身の留学生仲間に誘われて行きました。語学留学の生徒たちは治安面での危険を考えてよく連れ立つのです。
とある午後2時、世界を白く感じるほどの強烈な日差しの中、その店に行くと、入口前に大きな4色のパラソルで日陰を作る警備の恰好をしたスマートな浅黒い肌のおじさんが出迎えてくれました。ドアの開閉もしてくれます。
入ると、感じのいいお姉さんがにっこりをほほ笑んで迎えてくれます。壁には「送迎サービスいたします」の張り紙が英語と日本語で書かれていました。
入口を入ったところの小さなカウンターでコースの選択に迷っていると、奥から日本人女性2人がサンダル履きで現れました。同じ学校の生徒です。20歳くらいでツケマもばっちりのお顔で、施術を受けていた模様。こちらに目であいさつすると、慣れた様子で店を出ていきました。
対時間で一番安いマッサージのドライコースを受けました。100分で350ペソ(約700円)。6畳くらいの長細くて薄暗い合宿所のような殺風景な部屋に行くと着替えが準備されています。仕切りはカーテン。
3人で並んで用意された青い上下のパジャマのようなものに着替えて待っていると、たくましい体つきをおばさんが長い髪を頭上にきゅっと巻き上げ、茶色い半そで、長ズボンの作業着を着て現れました。ほかに細面の一見弱弱しそうな感じのお兄さんが2人。
ウレタンの絨毯の上にバスタオルと枕、それに足を暖める(洗う)ための湯桶(最初に茶色い漢方薬の入った湯を入れ、足を浸す)が置かれただけの空間で指示通りに寝ると、さっそく私の腕や足を抱えては、ぐいーっと伸ばす。そして揉む。指の力はけっこう強い。うあ、この勢いで顔や目の周りまで、とちょっぴり焦ったものの、この時は、なかなか気持ちがいい、という感想を持ちました。数日後、目の下に現れた赤い丸。これはなんだろう。虫さされかな?
(つづく)