セビリアのアルカサル庭園にて。オレンジがたわわに実り、ヤシの木がのびのびと葉を茂らせている。その下を人々は、犬連れ、または子供連れ、時には恋人同士で夕暮れ時の散歩を楽しんでいた。冬なのに日差しが強い。
【南へ】
何を食べてもおいしく、そして安いポルトガルのポルトから、飛行機で2時間20分。あっという間にスペインの南、アンダルシアの都市セビリアへ。空港で荷物を受け取り、外に出ると、暑い。21度の表示が見えます。2月25日。ポルトでは冬だったのに。
光は強く、言葉は短く、タクシーの運転手さんの気遣いも細やか。サービスをしようという気が感じられるのです。車はトヨタのプリウス。ナビとしてHUAWEIのスマホを装着しています。ピカピカです。白髪の老紳士の運転手さん、こちらが日本人だとわかると、グーグル翻訳に言葉を入れて「セビリアははじめてですか?」など、スマホを使って会話をしてくれました。そういえばポルトガルのタクシーは無言で実直。悪いわけでは決してないのですが、時折、さまざまな場面で80年代の社会主義の経験しかない人々が暮らす中国で感じたサービス概念のなさを思い起こすことがありました。
ヤシの木や季節なのかオレンジがたわわに実る街路樹が延々と続きます。人々の顔立ちもより、はっきり、くっきりとした造形で、派手、いや華やかになりました。男性は、まるでカルメンの相手役みたい。と思ったら、セビリアはアンダルシアの中心都市。まさにフラメンコの街でした。
夕食にいただいた完熟トマトのスープはトマトの甘味がすごい。フィッシュドッグのコロッケ、白身魚の揚げ物など。濃い赤ワインとよく合う。ポルトガルは白の発泡酒とよく合う料理だと感じたのですが、まったく違うぞ。魚料理が目立つ点でも、同じスペインでもマドリードとは違うようです。
(長旅の疲れがそろそろ溜まってきていて、写真が取れていませんでし💦)
写真はポルトからセビリアに我々を乗せた格安航空で知られるライアンエア。スペインの会社かとおもったら本社はアイルランド。国の首都クラスから微妙に外れた都市間を結ぶことで、他の航空会社との差別化を図っている。着いたセビリアの日差しが強くて、日陰が真っ暗に見えるほど、しばらく目が慣れなかった。
※今夏、セビリアは45度の熱波だとか。冬でもあれだけ暖かかったので、夏はプラス20度すると40度を越えてしまうのです。スペインの南にあり、内陸部にあるこの都市は、旅行計画を立てていた2018年当時から夏の過酷さで有名でした。