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二度目のロンドン59 たっぷりゆったりナショナルギャラリー①

2024-12-08 11:46:20 | Weblog
ナショナルギャラリーにて。美術の教科書に出てくる名画と、その解説板がずらりと並んでいた。

【行かなきゃ損のコレクション】
ロンドンは一年中、雨が多いとあって、どしゃぶりの中、トラファルガー広場に降り立つと、すでにカラフルな雨具の人でいっぱいでした。まるで雨などないかのように雨具なしで歩く人もいるのは、ロンドンっ子あるある?

広場の中心にそびえ立つネルソン提督の記念碑から東が高い丘、西が下町と街の色合いがくっきりと分かれている印象です。その東側にあるすり鉢状に広がりを見せる急な階段を登ったところがナショナルギャラリー(国立美術館)。ギャラリーは東側の富裕層が住むウェストエンドのヘリにあたっているのです。

開館時間の10時ぴったりに荷物検査を済ませると、広びろとした天井に明るい照明があたるなか、整然と絵画が並ぶ展示空間が始まりました。

これだけ名画だらけの有名な美術館(2300点以上。分館含めると3000点)なのに、大英博物館と同じく入場無料。寄付を受け付ける箱が入口各所に置かれているだけの奥ゆかしさ。チケットを払うゲートがまったくない。あらためてイギリスの寄付文化に敬意を表したくなります。ロンドンのあらゆる場所で感じるこの文化。ロンドンオリンピックがボランティア主体で成功したのは、このお国柄のおかげだと、納得です。

コレクションは1800年代前半から1930年代までに寄贈、もしくは買い集めたものが多くを占めています。

イタリアのルネサンス期の宗教画が多く、ミケランジェロの描きかけの素描、レオナルド・ダヴィンチの油彩や素描も当たり前のように壁にかかっています。

部屋をまたぐと時代は飛んで、モネの「スイレンの池」(41号室)。この池に橋が描かれた風景画の前ではカメラを構える人が順番まちをしていました。さほど大きくもなく、派手さもない一枚なのですが、こってりした人物がどこにもいない、繊細な色調の、やさしくふんわりとした絵画に、欧米の人も惹かれるのだなあ、と実感。私もお気に入りの一枚となりました。いまは、スマホの待ち受け画面となっています。

絵画は部屋ごとに年代別に並んでいるのですが、名品ぞろいすぎて、一つの絵に没入してしまい、次の絵画にうつると、テーマが全然違っていて、気持ちがあちこちに飛んでしまうという気持ちのハレーションがおきてしまい、なかなかたいへんでした。
                            (つづく)
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