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二度目のロンドン65 ハロッズ① まるでテーマパーク

2025-02-02 11:55:36 | Weblog
ロンドンの老舗高級百貨店ハロッズの中央エレベータホールの最上階。写真では切れてしまったが、天井画は、深い紺地に金の太陽やら光線が立体的に貼り付けれたエジプト文明らしい太陽信仰的な造形となっており、全体を圧している。

【古代エジプトに染まる】
地下鉄ナイツブリッジ駅近くにあるロンドンの老舗百貨店ハロッズ。エジプト人がオーナーだったことは知っていましたが、実際に行くと予想以上にエジプト色が強くかった。

まるでテーマパークです。

中央エレベータからに向かうと、ツタンカーメンの黄金のマスクらしき、金に青の色彩の入ったモニュメントが上層階から見下ろし、その胴体はスフィンクスというお姿が目に飛び込みます。
 
その周囲はまるで王家の谷かピラミッドの内部のような石造りを模倣し、雰囲気よくオレンジの間接照明に照らされた壁画や柱の数々。この雰囲気が下層階から上層階まで途切れなく続くのです。

 世界的ファッションブランドがずらりとならぶ売り場も容赦なくエジプト文明とコラボ。なかなかの迫力で、壁からも目が離せません。


 ハロッズの歴史は近代ロンドンの歴史でもあります。もとは食品雑貨店。1834年にはハロッド氏が紅茶に特別な興味を示して今日のハロッズの元となる店を開業。
 さらに2年後のロンドン万国博覧会をにらんで、1849年に現在の場所に店を移し、徐々に百貨店としての頭角を現していったそう。そうして王室御用達にもなったのでした(現在は御用達ではない。ウィキペディア「ハロッズ」およびハロッズのホームページより)

 だから、紅茶は特別においしいし、ハイドパークのなかでもロンドン万博の遺跡のような建物のオンパレードのような場所に近かった、というわけです。
エジプト色が強いのは1985年から2010年までエジプト出身のファイド兄弟が所有していたため。(現在はカタールの政府系投資ファンドであるカタール・ホールディングスが所有。)
 ちなみにアル・ファイド氏の長男ドディーの名はある一定以上の年齢の方はご記憶にあることでしょう。1998年の自動車事故でダイアナ元妃とともにお亡くなりになりました。その事件をきっかけに王室とは亀裂が入り、以来、王室御用達を拒んだ経緯が今も尾を引いているのです。

 それにしても2020年夏にハロッズを訪れたときはカタール系の所有だったとは! 大英博物館の目玉の一つがピラミッドからの出土物なのでエジプト文明はイギリスとのなじみがよく、ある意味、広義のイギリス的といえなくもないのかも。ちょっと苦しいけど。
(つづく)
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