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スペインとポルトガル72 カルモナ④ 

2022-09-24 15:45:46 | Weblog
写真上はカルモナ市場の簾。セビリアの街でも分厚く麻のような植物繊維で織った簾が家々の扉にかかっていた。これくらい厚くないと、アンダルシアの強い日差しはさえぎれないのだろう。織り方が独特で、まるで昔の船の帆のようにも見えた。

【アンダルシアの日】
 カルモナといえば、ひまわり畑だそう。季節は冬なので、当然、ひまわりはないのですが、記念写真用のパネルが見晴らしのいい崖に設置されていました。スペイン人もパネル好きなのかとびっくり。ご丁寧にも手にもつ「#カルモナ」と書かれた看板もあります。旅先でテンションも上がっているので、娘をモデルにして、ついついカシャッ。


さらに各国語に交じって日本語の案内板もありました。なのに、街中を歩くと、地元の人にジロジロと見られます。アジア系は珍しいのでしょうか?


 今日は木曜。さっそく市場に行こうと張り切って行ってみると、なんとお休み。祝日でした。アンダルシアが1980年2月28日に住民投票で自治州になったことを記念した「アンダルシアの日」だったのです。

街は静かでスーパーマーケットすらも閉まっています。ところが街の中心に開けたサンフェルナンド広場に行くと、静かな街なのにバルだけ大賑わい。朝から地元のおじいさま方がお気に入りのアルコール片手にゆっくりと腰をゆらして踊ったりしています。陽気だけど低いだみ声はアルコールで声がつぶれたせいなのか? これは日常なのか、祝日の憩いなのか?

 城門から外に出ると、広い芝生のついた庭で小さな子供のいる家族がバーベキューの準備をしていました。絵にかいたような白黒ブチの犬が庭を駆け回っています。馬は静かに草を食んでいます。

 さて、城門に戻りましょう。

 紀元前219年から紀元前201年にかけての第2次ポエニ戦争の際にカルタゴ人が建設したセビリア門は今も街の入口としての役割を果たしていて、一人2ユーロで上まで登ることができます。歴史の重みなのか、黄色い砂岩質の門には、なにやら削られてできたくぼみが多数。そこに、はとがつがいで各々の穴に収まっていて、せっせと繁殖行動にいそしんでいました。不思議で平和な光景です。

 セビリアへと戻るバスは門の外のターミナルから出発するはず。昨日、着いたときにチェックした12時発を目指してホテルをチェックアウトしてバス停にいったのですが、待てど暮らせどバスは来ません。
 祝日なので本数が減らされていて、次に来るのは13時45分だとわかりました。時間が空いてしまったので、門の内側で開いていた小さなお店「ラ・ムラーラLa Muralla」でお昼を取ることにしました。
(つづく)

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