とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

高校の歴史教科書が売れている。

2010-03-03 21:31:30 | 読書
歴史書では老舗の山川出版が売り出した『もういちど読む山川世界史』『もういちど読む山川日本史』がこの手の本としては、異例のヒットになっているらしい。どちらも、2004年まで実際に高校で使用された教科書「日本の歴史」「世界の歴史」をベースに、一般読者向けに再編集したものだそうだ。

高校の歴史教科書なんて、どこの出版社から出ていたかも覚えておらず、どんな内容だったかもまったく記憶がない。それが、今になって脚光を浴びているのは驚きだ。このところの歴史ブームによるものだろうが、1冊で歴史の全体像をつかめることと、本来の意味での教養書として読まれることなどが読者を増やした要因といえるようだ。読者も当初は40代~50代のビジネスマンや主婦など中高年層が中心だったが、その後20代~30代の若い層まで広がっているようだ。

出版社では再編集の過程で配列を考え、新たに注や解説をつけ加えた。教科書はほとんどカラーなのに対し、二冊は巻頭のカラーページを除いてあえてモノクロにしてあり教科書とは少し違う書籍として読み通せる工夫を凝らしている。この出版社の本は解説の質が高く一般の人にも充分読み応えがあるという。そして、教科書にも載っていないこぼれ話も載せてあるのがミソだ。ビジネスマンの中では、外国人とコミュニケーションをとる際、その人の国の歴史や日本の歴史を良く知っていると役に立つということで読んでいる人もいるそうだ。

ついでにちょっと調べたら、「amazon」のベストセラーランキング「歴史・地理」のカテゴリーでは1位に「日本史」が、2位に「世界史」がランクしていた。こんなに売れているとは知らなかった。ちょっと本屋に行って読んでみようと思う。