先日発表があった第82回アカデミー賞の作品賞は、前評判が高かったジェームズ・キャメロン監督の『アバター』ではなく、元妻のキャスリン・ビグロー監督の『ハート・ロッカー』だった。また彼女は監督賞も受賞し、アカデミー賞史上初めて監督賞を受賞した女性監督となった。今は夫婦ではないとはいえ、凄い夫婦がいたものだ。アカデミー賞は、超大作映画より、社会派的な映画に作品賞が授与されることが多いが、今回もその傾向は変わらなかったようだ。『アバター』の大ヒットにやっかみがあったからという話も聞くが、『ハート・ロッカー』のような作品に作品賞が与えられたことは、アメリカ人の良心を感じる。
さて、作品賞のことは差し置いて、主演女優賞をとった「しあわせの隠れ場所」のサンドラ・ブロックについてふれたい。「スピード」「あなたが寝てる間に…」「ザ・インターネット」「デンジャラス・ビューティー」「イルマーレ」など数々の人気作品に出演しており私が大好きな女優だ。キャリアが長いのに、アカデミー賞受賞は初めてだったそうで意外な気がした。
アカデミー賞が、その年の最高にいい映画に与えられる賞ならば、その逆に最低の映画を決めるゴールデン・ラズベリー賞(ラジー賞)というのがある。この賞も、30年の歴史があり大真面目に毎年賞の決定が行なわれている。しかも、アカデミー賞の前日に授賞式が行われるという。日本では、こういったジョークを堂々と行なうことは考えられないが、アメリカではそうではない。国民性の違いは相当あるなと感じた。
さて、今年のラジー賞の最低主演女優賞と最低スクリーンカップル賞を「All About Steve(原題)」という作品で、サンドラ・ブロックが受賞したそうだ。そして、翌日のアカデミー賞では「しあわせの隠れ場所」で主演女優賞をとり史上初の両賞同時受賞という“怪挙”になったというのだ。
通常、ラジー賞の授賞式では当の本人が現れることはない。しかし、サンドラはラジー賞の授賞式に姿を見せ、ファンを驚かせ、ラジー賞受賞作「All About Steve」のDVDを大量に会場で配り「ちゃんと見てないんでしょう。これを見て最低の演技じゃなかったら(来年)ラジー賞をお返しするわ」とユーモアたっぷりにあいさつし、拍手かっさいを浴びたという。そして、翌日はアカデミー賞を受賞となり二重の喜び?となった訳だ。私は、彼女のユーモアのセンスと度量の深さを感じた。まさにプロ魂に溢れた最高の女優である。
「しあわせの隠れ場所」はホームレスの黒人の少年が養子先の家族の愛に包まれ、プロのアメフット選手となる実話を映画化したもので、サンドラは愛情あふれる養母役である。これまでの娯楽性の高い役から新境地を開いた作品だという。主演女優賞を受賞したこの作品は是非見てみたいものである。
さて、作品賞のことは差し置いて、主演女優賞をとった「しあわせの隠れ場所」のサンドラ・ブロックについてふれたい。「スピード」「あなたが寝てる間に…」「ザ・インターネット」「デンジャラス・ビューティー」「イルマーレ」など数々の人気作品に出演しており私が大好きな女優だ。キャリアが長いのに、アカデミー賞受賞は初めてだったそうで意外な気がした。
アカデミー賞が、その年の最高にいい映画に与えられる賞ならば、その逆に最低の映画を決めるゴールデン・ラズベリー賞(ラジー賞)というのがある。この賞も、30年の歴史があり大真面目に毎年賞の決定が行なわれている。しかも、アカデミー賞の前日に授賞式が行われるという。日本では、こういったジョークを堂々と行なうことは考えられないが、アメリカではそうではない。国民性の違いは相当あるなと感じた。
さて、今年のラジー賞の最低主演女優賞と最低スクリーンカップル賞を「All About Steve(原題)」という作品で、サンドラ・ブロックが受賞したそうだ。そして、翌日のアカデミー賞では「しあわせの隠れ場所」で主演女優賞をとり史上初の両賞同時受賞という“怪挙”になったというのだ。
通常、ラジー賞の授賞式では当の本人が現れることはない。しかし、サンドラはラジー賞の授賞式に姿を見せ、ファンを驚かせ、ラジー賞受賞作「All About Steve」のDVDを大量に会場で配り「ちゃんと見てないんでしょう。これを見て最低の演技じゃなかったら(来年)ラジー賞をお返しするわ」とユーモアたっぷりにあいさつし、拍手かっさいを浴びたという。そして、翌日はアカデミー賞を受賞となり二重の喜び?となった訳だ。私は、彼女のユーモアのセンスと度量の深さを感じた。まさにプロ魂に溢れた最高の女優である。
「しあわせの隠れ場所」はホームレスの黒人の少年が養子先の家族の愛に包まれ、プロのアメフット選手となる実話を映画化したもので、サンドラは愛情あふれる養母役である。これまでの娯楽性の高い役から新境地を開いた作品だという。主演女優賞を受賞したこの作品は是非見てみたいものである。