とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

お酒で顔が赤くなる人

2010-03-21 20:43:25 | 呟き
私は、そんなにお酒には強くない。ビール等は、喉が渇いたときの最初の一杯がうまくて飲むのだが、ジョッキで何杯も飲むことはない。最初の一杯を飲んだだけですぐに顔が赤くなってしまうからだ。

人によっては、お酒をいくら飲んでも顔が赤くならない人もいれば、私のように直ぐに赤くなる人もいる。体内に入ったエチルアルコールはアルコール脱水素酵素により代謝され、毒性の強いアセトアルデヒドに変わる。そして、さらにアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)によって酢酸と水に分解される。ただ、ALDHの生成量が生まれつき少ない人やまったく生成しない人が日本人の中には結構多い。ALDH欠損型の人間は、アセトアルデヒドが血液中にどんどん流れ出てしまい、アセトアルデヒドの作用で血管が拡張して顔が赤くなるのである。更に、慢性的にアセトアルデヒドは肝障害を引き起こすともいわれている。

お酒を飲むとすぐに顔が赤くなる人は、生まれつきALDHが少ないのである。私も、どうやらその仲間に入るようだ。したがって、お酒を無理してまで飲むことはないし、人に無理に勧めることもない。ただ、ALDHが正常に生成される人は、顔が赤くならずお酒に強い人ということになるが、それで問題ないわけではない。

このタイプの人は、実際にはアルコールが体内で代謝された後に生じるアセトアルデヒドを速やかに分解できるだけである。つまり、摂取したアルコールの濃度に応じて、脳が麻痺しており、アルコールによる本来の酔いに変わりがあるわけではないのだ(酔いとは、アルコールによる脳の麻痺であり、アルコールが分解された後に生成されたアセトアルデヒドの分解能力とは関係が無いため)。これらの人はアルコール依存症になるリスクはALDH欠損型の人より6倍高いと言われている。つまり、お酒に強いと思われる人ほど、アルコール依存症になりやすい。ALDH欠損型が存在しない白人・黒人の社会では、アルコール依存症が深刻な社会問題となっているそうだ。