とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2010毛無山登山

2010-03-27 23:13:19 | 山登り
3月最後の山登りで、富士宮市の毛無山(1946m)に登ることになった。富士山の西端に南北に連なっている毛無山塊でもっとも標高が高く人気のある山である。天気が良ければ富士山が真正面に見える景色は圧巻である。今回は、それを大いに期待して、Kちゃん、よっぴーさん、さっちゃんの3人の女性と共に現地まで向かった。

天気予報では晴れるはずだったのだが、富士辺りから富士山はまったく見えず雲の中だった。しかも、ぽつぽつと雨粒が車の窓に落ちていた。それでも、だんだん晴れるという予報を信じて登山口の駐車場についた。一番登山口に近い駐車場に車を停める。ここは、有料で1日500円である。無人だが、料金箱に500円を投入して出発した。


駐車場を出ると、大きな看板で毛無山入口と書かれている。

登山口の先には、麓集落のお宮がある。

この辺りは昔金山の精錬場があったそうだ。沢を渡ると分岐があり、不動ノ滝経由のルートに向かう。途中には二合目などと号目の表示があって、どこまで来たかがわかるように表示がしっかりされている。

しばらく急坂を登っていくと不動ノ滝展望台につく。ここからの滝は見事である。落差100mの大きな滝で、一見の価値がある場所だ。


四合目辺りで休んでいると、一人の男性が上がってきて先に行った。何か見たことあるような顔だと思っていたが、更に上に上がった平らな場所で休んでいたので声をかけたら、何と我々が最初にすれ違った人だった。一度山頂から降りてきて、再び上り返したらしい。つまりこの日は2回目の登山だったというのだ。この男性は、地元の人らしいが毛無山を何度も登っている人で1日に何度も登るらしい。今まで1600回以上登っているそうで2000回登山を目指している凄い人だった。全国各地の山も相当登っているようだった。世の中には、畏れ入る人が結構いるというのを思い知らされた。

この毛無山のコースは、かなり健脚向けである。ずっと急坂でありロープも多数あり平らな場所はほとんどないのだ。

さらに展望の利かない樹林帯を登っていくと次第に雪がちらほら見えてきた。

地面だけでなく、雪がところどころ付いている木の枝も多くなってきた。木の根からは大きなツララが垂れ下がっていた。

やがて、完全な雪山状態になっていく。


枯れ枝には霧氷がつき、白銀の世界だ。


特に山頂付近の霧氷は見事だった。

まるで幻想の世界にいるような不思議な光景に思えた。ほぼ3時間ほどで毛無山山頂に着く。温度計を見ると-3℃である。

山頂記念写真を撮ろうと思っても、カメラのバッテリーが急激に減少してみんなのカメラがどれも作動不良になってしまっていた。バッテリーを何とか暖めたり、携帯のカメラを使って山頂写真を撮ったりしたが、この寒さでカメラはほとんどお手上げ状態だった。お昼は、お汁粉だけ作り食べたが、あまりの寒さに負けて早々に山頂から撤退して下山を開始した。もちろん富士山などまったく見えない。

帰りは、地蔵峠経由で下山する。こちらも、しばらくは雪道を下りていく。登山口から標高差1100m上がったので、下りも同じだけ下らなければならない。下りも長かった。沢もいくつも超えた。

このコースは、大雨の時は沢が増水して渡れなくなるので天候によっては下山に使えないこともある。幸い、沢の水は渡れないほどではなかったので無事下山する。比丘尼の滝を最後に見て、

堰堤を過ぎ分岐に到着する。分岐から10分ほどで無事駐車場に戻った。結局、太陽はまったく顔を出さず、一日曇り空で寒い一日だった。でも、寒い中、山頂周辺の霧氷は素晴らしかった。地元の登山者たちも、今年一番の霧氷だといっており、珍しい物が見られて良かった。