とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

鶴岡八幡宮の大銀杏、再生に期待

2010-03-16 19:10:15 | ニュース

(倒れた「大銀杏」)

先週の10日は全国的に強風が吹き荒れ、各地で大きな被害があった。中でも、鎌倉の鶴岡八幡宮の本殿前にある県指定天然記念物「大銀杏」が、根元付近から折れて倒れたというニュースはショックだった。大銀杏は鎌倉幕府三代将軍、源実朝(さねとも)の暗殺事件の「隠れ銀杏」として知られ見事な巨木である。数年前、鎌倉が気に入り何度か訪れた場所である。この「大銀杏」の前で何度か写真を撮ったこともあり、ものすごく印象に残っていた巨木だった。八幡宮関係者は「あり得ないこと」とぼうぜんとしたというが、私も同じ気分になった。

大銀杏は幹回り6.8m、高さ約30mで樹齢は1000年とされる。早朝、当直の警備員が3回ほど「ドンドン」という音を聞いたあと、落雷のような音がしたため、様子を見に行くと大銀杏が倒れていたという。当時の最大瞬間風速は12mだったそうである。倒れた原因は、2月以降の雨で地盤が緩んでいたことに加え、9日夕からの強風が原因らしい。雪まじりの風は、通常の数倍の力がかかるとされ、傾きを支えられずに折れたとみられる。土壌が薄い石段脇の斜面に立っていたことも影響したという。

一時は、再生の見込みはないと判断されたそうだが、再調査の結果、再生の可能性があるとの判断で、16日に幹の下部約3.6mを植え直したそうだ。残った根からも、ひこばえ(幼木)が生えるかもしれないという。再生の結果を自分で見届けることは先ず不可能であろうが、歴史的価値のある銀杏の木が再生することを大いに期待したい。


(在りし日の「大銀杏」)