中国の万里の長城で日本人のツアー客が遭難死したというニュースは、またしてもかという感が強い。想定外の大雪であったというのはわかるが、中高年の登山者たちの無謀な行動という側面も見逃せない。3年前のトムラウシ山での遭難事故の教訓がまったく活かされていなかったといわざるを得ない。
ましてや、このツアーを企画したのが、トムラウシ山で遭難事故のツアーを企画した旅行会社だったというから、教訓が活かされず同じ失敗が繰り返されたと言っていい。このツアーを企画した会社の責任は重大である。万里の長城を歩くという企画自体初めてだったらしいが、社員による現地下見もなく、現地のガイドにまかせっきりで充分な安全対策も練ってなかったようである。
万里の長城がどんな場所かは良く知らなかったが、写真でみると、山の尾根のような場所に延々と築かれた細長い城壁である。北京に近いところでは道路が整備されているが、奥地の方に入ると、城壁が崩れていたり、人がほとんど立ち寄らない場所も数多くあるそうだ。単なるトレッキング感覚では納まらない場所もあり、充分な登山装備と経験が必要だったかもしれない。
一番の責任は、安易にツアーを企画した旅行会社にあると思うが、参加した旅行客にもツアーに関する危機感が欠けていたとしか思えない。毎日5~6時間ほど、1週間ぶっ通しで約100キロを歩くといい、アップダウンが結構きつく、体力を消耗させるコースらしい。遭難当日の天気予報で、雪が降ることを知っていたにもかかわらず、最後の日程になり無理しても行ってしまおうと判断したようだ。こういったツアーの場合、日程に余裕がなく強行してしまうケースが多いという。厳しいツアーになるほど、体調とか装備について旅行会社は厳しいチェックをする必要がある。特に登山では、最悪のケースを予想して装備を準備しておくのが常識である。ほとんど使わないと思っても、持っていくことが大事であり、想定外はあってはいけないのである。
最近、中高年を対象とした登山や山歩きツアーが多いが、経験や体力がまちまちの客が集まり、悪天候の場合は引き返すかどうか初顔合わせの参加者同士で意見が分かれる場合が想定される。そんな時、一人だけ引き返すとか中止したいというのもなかなか言いにくい。こんな事故の話を聞くと、山歩きは顔なじみで気が知れた仲間で登るにこしたことはないと改めて思った。
ましてや、このツアーを企画したのが、トムラウシ山で遭難事故のツアーを企画した旅行会社だったというから、教訓が活かされず同じ失敗が繰り返されたと言っていい。このツアーを企画した会社の責任は重大である。万里の長城を歩くという企画自体初めてだったらしいが、社員による現地下見もなく、現地のガイドにまかせっきりで充分な安全対策も練ってなかったようである。
万里の長城がどんな場所かは良く知らなかったが、写真でみると、山の尾根のような場所に延々と築かれた細長い城壁である。北京に近いところでは道路が整備されているが、奥地の方に入ると、城壁が崩れていたり、人がほとんど立ち寄らない場所も数多くあるそうだ。単なるトレッキング感覚では納まらない場所もあり、充分な登山装備と経験が必要だったかもしれない。
一番の責任は、安易にツアーを企画した旅行会社にあると思うが、参加した旅行客にもツアーに関する危機感が欠けていたとしか思えない。毎日5~6時間ほど、1週間ぶっ通しで約100キロを歩くといい、アップダウンが結構きつく、体力を消耗させるコースらしい。遭難当日の天気予報で、雪が降ることを知っていたにもかかわらず、最後の日程になり無理しても行ってしまおうと判断したようだ。こういったツアーの場合、日程に余裕がなく強行してしまうケースが多いという。厳しいツアーになるほど、体調とか装備について旅行会社は厳しいチェックをする必要がある。特に登山では、最悪のケースを予想して装備を準備しておくのが常識である。ほとんど使わないと思っても、持っていくことが大事であり、想定外はあってはいけないのである。
最近、中高年を対象とした登山や山歩きツアーが多いが、経験や体力がまちまちの客が集まり、悪天候の場合は引き返すかどうか初顔合わせの参加者同士で意見が分かれる場合が想定される。そんな時、一人だけ引き返すとか中止したいというのもなかなか言いにくい。こんな事故の話を聞くと、山歩きは顔なじみで気が知れた仲間で登るにこしたことはないと改めて思った。