頭のいい人はよく歩く! | |
久保田 競 | |
ブックマン社 |
ビジネス書のなかで「頭のいい人はよく歩く!」という本が話題になっているそうだ。筆者は、京都大学名誉教授の久保田競氏である。久保田氏は京都大学霊長類研究所で脳の研究を行い、歩いたり走ったりすることで脳が活性化する仕組みを解明するなど大脳生理学の権威として知られている。
久保田氏によれば「歩くことは人間の基本的な活動であり運動である」という。人間の身体や脳は生まれて20歳ぐらいまで成長し、30歳台になると脳の容量が低下するという。これを防ぐには歩き、走ることで前頭前野を刺激し脳の働きを良くすることが必要になる。歩き、走ることは周囲を良く注意することにもなり「考えることの一種」であり、前頭前野の働きを良くし、決断力などにも効果があるといわれている。子供に勉強するよう注意する時は「勉強せよと言うより、ちょっと外で走ってきなさい」と言ったほうが効果は上がると説かれている。
こんな話を聞くと、なんだか興味が湧いてきた。本の中では、こんな事が書かれている。
頭が悪くなる人の生活習慣
・食事は適当に、ひとりで済ませることが多い
・間食が多く、お腹が空いていなくてもつい食べてしまう
・肥満体である
・ダイエットに何度も失敗している
・たばこを吸う習慣がある
・飲み過ぎて、二日酔いになることが多い
・忙しいため運動をほとんどしていない
・不規則な生活で昼間でも眠いことが多い
・精神的ストレスが続いている
・腰痛や肩こりなどの、慢性の痛みが2週間以上続いている
・憂鬱な気分から抜け出せない
これからでも遅くない!「頭をよくする」生活習慣
◆最低でも週1回、一時間ぐらいのエクササイズをする
・頭を良くするには運動が効果的
◆運動が苦手な人はジャグリングをしてみる
・ジャグリングとはお手玉遊びのようなもの
・ジャグリングで脳が発達する
◆これから趣味を持つなら料理にする
・料理を趣味にすると前頭前野全体が活性化され、頭が良くなる
◆魚を食べて知能指数を高める
・魚を食べると脳内の情報伝達がスムーズにいくようになる
◆音楽で言語能力をアップする
・音楽を聞くだけで、脳の領域の中で言語を司る領域が活性化される
◆日記やブログをつける
・毎日続ければワーキングメモリーを鍛えて頭を良く出来る
◆できるだけ美しいものに接する
・美しいものを見ると、視覚を司る後頭葉など働きが良くなる
・美男、美女を見ることも、脳の活性化につながる
頭が悪くなるとか、よくなるというと何か語弊があるが、ようするに如何に頭の老化を防ぎボケないようにするにはどうしたらいいかという話になるのだろう。頭が悪くなる人の生活習慣、頭をよくする生活習慣のいずれも最もだと思うことばかりではあるが、大脳生理学の権威の先生の言葉だと思うと、真実味が増してくる気がする。特に「頭を良くする」生活習慣の中で、自分を振り返ってみると山歩きやマラソンで体を動かすことは大好きである。魚も好きだし音楽鑑賞も大好きである。ブログもずっと続けてはいるし、美しいものには目がない。特に美しい女性に会うと、いまだに心がときめいてしまう。これらの習慣は何時までも続けていかねばと改めて思った。