とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2012大井川紅葉マラニック「1日目」

2012-11-11 23:54:26 | 観光
数年ぶりに、大井川紅葉マラニックに参加してきた。大井川上流にある接阻峡、寸又峡等を巡る約60キロのマラニックであり、11月中旬から下旬にかけては紅葉の名所を回るマラニックとなる。今回は1泊2日でまるまる2日間を贅沢に楽しんできた。

まず1日目の様子だ。東海道線金谷駅前に今回の参加者18名が集合した。ほとんどの参加者は、何処かの大会などで出会ったことがある顔見知りで、和やかな雰囲気で大井川鉄道の列車に乗り込んだ。新金谷駅で蒸気機関車に連結する。大井川鉄道といったら、SL列車を一日に何本も走らせており、SLマニアにはたまらない鉄道である。我々もSL列車に乗って半日ほどの小旅行に出発した。駅弁もあり、レトロなSL列車内で食べる昼食は格別である。


大井川鉄道では、観光客に一杯写真を撮ってもらえるよう、SLの停車時間が長く、運転席もよく見えるよう開放してくれている。




千頭駅でSL列車を下車すると、南アルプスアプトラインの小さなトロッコ列車に乗り換える。南アルプスアプトラインは、大井川の上流部奥大井の渓谷をゆっくりと走る鉄道で、千頭~井川までの25.5kmを結んでいる。井川線区間は水力発電所建設の資材運搬用トロッコとして建設され、山あいを縫うようにカーブ箇所が多く、トンネルも小さい。我々のメンバーで列車の中ほどにあるガラス窓がなく吹き抜けになっている車両に乗り込む。展望は抜群だが、風が良く通り抜けいささか涼しすぎるくらいだ。


川根小山駅で上り列車の通過を待つ。


車窓から、赤い橋を望む。明日は、この橋を渡る予定だ。


奥に進むに従って紅葉が見事になってきた。


車内でもみんな立ち上がって紅葉や渓谷を見物している。




アプトいちしろ駅から先の1.5キロ区間は、急勾配を上り下りする区間である。この区間は、日本一の急勾配区間で、車両を押し上げるためのアプト式機関車を最後部に連結する。列車は一旦止まり、乗客もアプト式機関車の連結の様子を見学する事が出来る。


巨大な長島ダムの堰堤が見えてきた。この堰堤も明日走るコースである。


長島ダム駅でアプト式機関車が切り離され、奥大井湖上駅に向かう。長島ダムのダム湖である接岨湖にかかる奥大井レインボーブリッジに挟まれた湖の上に浮かぶ駅だ。


奥大井湖上駅で4名ほど下車して、八橋小道ラブロマンスロードにむかった。男女2名ずつで何かラブロマンスでもあったのだろうか?


接阻峡温泉駅を過ぎると尾盛駅という駅がある。民家も道路もない本当の無人駅である。かつては上流にある、奥泉ダムより下流アプトいちしろ駅から見える奥泉発電所までをつなぐ導水トンネルの建設、井川線の工事で栄えた駅だったが、今ではほとんど乗降客はなくこれこそ本当の秘境駅である。迎えてくれるのはタヌキだけだ。




私鉄日本一の高さの「関の沢鉄橋」では列車が一旦停止する。連結部から下を覗くとスリル満点である。


「関の沢鉄橋」からの景色も絶景である。




閑蔵駅で下車する。うっそうとした林の中に佇む静かな駅だ。




閑蔵駅からは、アプトラインの線路の対岸を平行して歩く渓谷沿いのルートに向かう。このルートからの紅葉は一段と鮮やかだ。




渓谷沿いのルートではアプトラインの名所「関の沢鉄橋」を対岸から望む展望台がある。ちょっと前はこの「関の沢鉄橋」を列車で通過していたのである。




この展望台前で、ヒロボーさんのオカリナ演奏を聞かせてもらった。今回は紅葉マラニックということで秋の歌を選曲してくれたようだ。


1時間弱ほど歩くと、接阻峡温泉に到着する。今夜の宿は、この近くの民宿であるが、お風呂は広い温泉会館の内風呂を利用する。


温泉に入浴後、民宿で翌日のコース確認のミーティングを行い夕食となる。囲炉裏端での二次会もあって話が弾んだが、翌日のマラニックもあり10時くらいには就寝となった。


2012大井川紅葉マラニック「2日目」に続く