I. 各社の業績概要 (続き)
(表:http://members3.jcom.home.ne.jp/maeda1/1-D-4-20.pdf参照)
2.Shellの2015年第4四半期(10-12月)及び通年(1-12月)の業績
*同社ホームページ:
http://www.shell.com/media/news-and-media-releases/2016/fourth-quarter-2015-results-announcement.html
(1)売上高
Shellの2015年10-12月の売上高は602億ドルであり、また通年売上高は2,722億ドルであった。前年同期比ではそれぞれ-36%, -37%の減収である。
(2)利益
10-12月期及び通年の利益はそれぞれ9.4億ドル及び19億ドルであり、前年同期と比較すると10-12月期は58%の増益であったが、通年では前年比8分の1近い大幅な減益となっている。通年利益のうち上流部門は57億ドルの損失であるのに対して下流部門は前年比64%増の102億ドルの利益を計上しており好対照となっている。(注、最終損益額には石油化学部門その他の損益が合算されているため、部門別の上流・下流部門の損益合計額とは一致しない。)
(3)売上高利益率
通年ベースの売上高利益率はわずか0.7%にとどまっており、前年の3.4%から大幅に悪化している。
(4)設備・探鉱投資
2015年の年間の設備・探鉱投資額は289億ドルであり、これは2014年比で23%の減少であった。
(5)石油・ガス生産量
昨年のShellの石油生産量は日量平均1,509千B/Dであり、前年(2014年)とほぼ同量であった。天然ガスは日量平均8,380mmcfdであり、こちらは前年比10%減である。
石油と天然ガスの合計生産量は石油換算で2,954千B/Dとなり、2014年比では-4%である。
(続く)
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