石油と中東

石油(含、天然ガス)と中東関連のニュースをウォッチしその影響を探ります。

油価下落が直撃、売上・利益が大幅減:五大国際石油企業2015年度業績速報シリーズ(5)

2016-02-23 | 海外・国内石油企業の業績

I. 各社の業績概要 (続き)
(表:http://members3.jcom.home.ne.jp/maeda1/1-D-4-20.pdf参照)

5.Chevronの2015年第4四半期(10-12月)及び通年(1-12月)の業績
*同社ホームページ:
http://www.chevron.com/chevron/pressreleases/article/01292016_chevronreportsfourthquarterlossof588millionand2015earningsof46billion.news

(1)売上高
 Chevronの2015年10-12月の売上高は292億ドルであり、また通年売上高は1,385億ドルであった。前年同期比ではそれぞれ-37%, -35%の減収である。

(2)利益
 10-12月期の損益は6億ドルの損失、通年では46億ドルの利益であり、前年同期と比較すると10-12月期は赤字に転落、通年でも前年の4分の1といずれも大幅な減益である。通年利益のうち上流部門は20億ドルのマイナスであり、下流部門は76億ドルの利益を確保している。(注、最終損益額には石油化学部門その他の損益が合算されているため、部門別の上流・下流部門の損益合計額とは一致しない。)

(3)売上高利益率
 通年ベースの売上高利益率は3.3%であり、前年の9.1%を大幅に下回っている。

(4)設備・探鉱投資
 2015年の年間の設備・探鉱投資額は340億ドルであり、これは2014年比で16%減である。

(5)石油・ガス生産量
 昨年のChevronの石油生産量は日量平均1,744千B/Dであり、前年(2014年)比2%増であった。天然ガスは日量平均5,269mmcfdであり前年よりやや多い。
 石油と天然ガスの合計生産量は石油換算で2,622千B/Dとなり、2014年比では2%増である。

 (続く)

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 前田 高行 〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601
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