(注)本レポートは「マイライブラリー(前田高行論稿集)」で一括してご覧いただけます。
http://members3.jcom.home.ne.jp/3632asdm/0389BpOilGas2016.pdf
(石油、天然ガスともに米国が生産量世界一!)
(2)国別生産量
(表http://members3.jcom.home.ne.jp/maedaa/3-2-T01.pdf 参照)
生産量を国別に見ると、世界で石油と天然ガスの合計生産量が最も多い国は米国である。内訳は石油が1,270万B/D、天然ガスは7,673億㎥(石油換算1,322万B/D)、合計では2,593万B/Dで、同国は石油生産量、天然ガス生産量ともに世界トップである。
米国に次ぐ世界第二位の生産量を誇るのはロシアである。同国は石油は世界3位、天然ガスは世界第2位であり、石油生産量は1,098万B/D、天然ガス生産量は5,733億㎥(石油換算988万B/D)、石油と天然ガスの合計生産量は2,086万B/Dである。2014年の米国とロシアの生産量はそれぞれ2,419万B/D及び2,081万B/Dでロシアの生産量が伸び悩んだのに対して米国は200万B/D近く増加しており両国の差は拡大している。
両国が世界全体の生産量1億5,265万B/Dに占める割合は米国17%、ロシア13.7%であり、2か国で世界の3割を占めている。因みに埋蔵量については(前章参照)ロシアは世界4位に対して米国は世界9位である。
生産量第3位はサウジアラビアの1,385万B/Dである。内訳は石油1,201万B/D、天然ガス1,064億㎥(石油換算183万B/D)でありロシア或いは米国に比べて石油の比率が圧倒的に大きい。4位から10位までの生産国は、4位イラン724万B/D(内訳:石油392万B/D、石油換算天然ガス332万B/D。以下同じ)、5位カナダ720万B/D(石油439万B/D、天然ガス282万B/D)、6位中国669万B/D(石油431万B/D、天然ガス238万B/D)、7位カタール503万B/D(石油190万B/D、天然ガス313万B/D)、8位UAE486万B/D(石油390万B/D、天然ガス96万B/D)、9位イラク405万B/D(石油403万B/D、天然ガス2万B/D)、10位ノルウェー397万B/D(石油195万B/D、天然ガス202万B/D)となっている。
11位以下20位までの国を列挙すると、メキシコ、クウェイト、ナイジェリア、ベネズエラ、アルジェリア、ブラジル、インドネシア、カザフスタン、マレーシア、アンゴラの順である。
(続く)
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