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http://mylibrary.maeda1.jp/0442OilMajor&Jxtg.pdf
2018.6.6
前田 高行
設備投資額 (図http://menadabase.maeda1.jp/2-D-4-34.pdf 参照)
JXTGの2017年度の設備投資額は3,088億円(28億ドル)であった。これに対してメジャー5社の2017年の設備投資額は最も多いExxonMobilが231億ドル、ついでShell208億ドル、Chevron188億ドル、BP166億ドル、Total116億ドルであり、いずれも100億ドルを超えている。JXTGの投資額はExxonMobilの8分のⅠ、Totalの4分のⅠと非常に少ない。製油所設備投資中心のJXTGと探鉱投資により石油・ガスの確保を競っているメジャーとの格差は大きい。
原油・ガス生産量 (図http://menadabase.maeda1.jp/2-D-4-35.pdf 参照)
JXTGの決算付属書類では原油と天然ガスそれぞれの生産量は示されていないので、ここでは原油換算した石油・ガスの合計生産量を比較する。
JXTGの2017年度の原油・ガス合計生産量は原油換算で日量平均12万バーレル(以下B/D)であった。一方メジャー5社はいずれも200万B/Dを超える生産を行っており、トップのExxonMobilは399万B/D、これに続くShellは366万B/Dである。その他の3社もいずれも250万B/D前後の生産量を誇っており、JXTGをはるかにしのいでいる。但し利益額で見れば(上記参照)JXTGの上流部門の利益はShellをしのぎ、Total、BPとそん色のない水準であることは興味深い。
以上
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