石油と中東

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エネルギー価格高騰で過去最大級の利益:2022年4-6月期五大国際石油企業決算速報 (1)

2022-08-05 | 海外・国内石油企業の業績

 スーパーメジャーと呼ばれる五大国際石油企業(ExxonMobil、Shell、bp、TotalEnergies及びChevron)の4-6月期決算が相次いで発表された。ここでは売上高、利益、売上高利益率、設備投資、キャッシュフロー及び石油・天然ガス生産量について各社の業績を横並びで比較するとともに過去2年間の各社四半期決算の推移を検証する。

 

 なお過去の四半期業績及び2010年から2021年までの通年の業績比較は下記レポートを参照されたい。

http://mylibrary.maeda1.jp/SuperMajors.html

http://mylibrary.maeda1.jp/oil.html

 

  1. 各社の業績概要

表1-D-4-22a「2022年4-6月期国際石油企業の業績(売上、損益)」参照。

表1-D-4-22b「2022年4-6月期国際石油企業の業績(キャッシュフロー、設備投資)」参照。

表1-D-4-22c「2022年4-6月期国際石油企業の業績(原油・天然ガス生産量)」参照。

 

(売上トップ、他を圧する生産量誇るExxonMobil!)

  1. ExxonMobil

プレスリリース:

https://corporate.exxonmobil.com/News/Newsroom/News-releases/2022/0729_ExxonMobil-announces-second-quarter-2022-results

(1)売上・利益・利益率

 ExxonMobilの2022年4-6月期は売上高1,157億ドル、利益179億ドルで売上高利益率は15.4%であった。前期(1-3月期)との比較では、売上高は+28%増、利益は3.3倍であり、また前年同期(2021年4-6月期)比では売上高は3.5倍、利益は3.8倍である。

 

 売上高の増加はエネルギー価格の上昇とコロナ禍(COVID-19)終息による需要回復の結果である。因みに今年4-6月のBrent 原油平均価格は1バレル114ドルに達しており前期(1-3月)の102ドルからさらに改善し、また前年同期(69ドル)の7割アップであった。

 

(2)キャッシュフロー及び設備投資

 今期の営業キャッシュフローは200億ドル、投資キャッシュフローは▲31億ドルであり、フリーキャッシュフローは169億ドルであった。また財務キャッシュフローは▲87億ドルであり、この結果、6月末のキャッシュフロー残高は189億ドルとなっている。

 ExxonMobilの4-6月期設備投資は46億ドルであった。

 

(3)原油・天然ガス生産量

 ExxonMobilの4-6月期原油・天然ガスの生産量は、日量平均で原油230万B/D、天然ガス86億立法フィート(cfd)であった。天然ガスを原油に換算した原油・天然ガス合計生産量は373万B/Dである。

 

(続く)

 

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        前田 高行         〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601

                               Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642

                               E-mail; maeda1@jcom.home.ne.jp

 

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