石油と中東

石油(含、天然ガス)と中東関連のニュースをウォッチしその影響を探ります。

石油と中東のニュース(3月23日)

2023-03-23 | 今日のニュース

(石油関連ニュース)

原油/天然ガス価格チャート:https://tradingeconomics.com/commodity/brent-crude-oil

・原油価格:Brent $76.06, WTI $70.31

・OPEC+、200万B/D減産を今年末まで継続の見込み

・ロシア石油相:50万B/D自主減産6月末まで延長

(中東関連ニュース)

・23日(木)からラマダン開始。世界19億人のイスラム教徒が1カ月の断食に

・イラク首相、トルコ訪問。大統領と関係強化の話し合い

・イスラエル首相表明:2005年の入植地縮小復活の意思は無い

・世界銀行、エジプトに4年間で70億ドルの借款供与

・レバノン:生活苦の退役軍人が街頭デモ。年金はドル換算で月20-60ドル

・米、イラン/トルコのドローン関連企業・個人に経済制裁

・トルコ、ステルス無人戦闘機試作。年内に試験飛行。 *

*参考「中東に広まるドローン(UCAV)の開発と軍事利用

 

 

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SF小説:「ナクバの東」(76)

2023-03-23 | 荒葉一也SF小説

(英語版)

(アラビア語版)

2023年3月

 

Part III:キメラ(Chimera)

 

76. ネオ・ギャラクシーの地球上陸(2)

 数週間後、宇宙飛行士モシェは所定の任務を終え、数人の飛行士仲間と共に地球に帰還した。そしてネオ・ギャラクシーも地球に上陸したのであった。

 祖国イスラエルでは帰国したモシェのために盛大な歓迎パーティーが催された。空軍では最高位の勲章授与式が行われ、授与式には大御所の退役将軍シャイ・ロックも出席していた。モシェが勲章を胸にシャイ・ロックに挨拶をした時、将軍は隣に立っている一人の男を紹介した。

 

 「知っていることとは思うが、君と同じ空軍に所属する義理の息子だ。」

 

 「将軍、もちろん知っていますとも。私の先輩ですから。」

 『エリート』はモシェと握手を交わした。

 

 「おめでとう、モシェ。俺は大気中でしか飛んだことはないが、宇宙はどうだった。君は今やイスラエル空軍、いやイスラエル、そしてユダヤ人の英雄だ。」

 

 「そう言うあなたこそ宿敵イランの原子炉を爆撃した祖国の救世主じゃないですか。」

 

そのあとにモシェは一言付け加えることを忘れなかった。

「もちろんこのことは空軍以外ではオフレコの話ですが-------」

 

 エリートは苦い笑みを浮かべて軽くうなずくだけであった。

 モシェはその時、エリートに生気が無く、言葉遣いに覇気がないことに気が付いた。そう言えば宇宙ステーションから元の職場に戻った時、仲間のパイロットから聞かされた噂話を思い出した。

 

 <シャイロックの義理の息子がノイローゼだってさ。最近では戦闘機にも乗せてもらえないそうだ。>

 

――――――― 

 

(続く)

 

 

荒葉一也

(From an ordinary citizen in the cloud)

前節まで:http://ocininitiative.maeda1.jp/EastOfNakbaJapanese.html

 

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