1. 各社の業績概要(続き)
表1-D-4-22a「2023年1-3月期国際石油企業の業績(売上、損益)」参照。
表1-D-4-22b「2023年1-3月期国際石油企業の業績(キャッシュフロー、設備投資)」参照。
表1-D-4-22c「2023年1-3月期国際石油企業の業績(原油・天然ガス生産量)」参照。
(キャッシュフロー残高が最も多いShell!
2. Shell
プレスリリース:
(1)売上・利益・利益率
Shellの2023年1-3月期は売上高870億ドル、利益87億ドルで売上高利益率は10%であった。前期(2022年10-12月期)との比較では、売上高は▲14.2%減、利益は▲16.3%減であり、また前年同期(2022年1-3月期)比では売上高は3.3%増、利益は22%増である。
売上高が前年同期比で減少しているは原油価格の変動によると見られるが、前期比では原油価格が20%強下落しているにもかかわらず売上高は3%増加している。これは天然ガス、自然エネルギーなどエネルギーの多角化に取り組み原油市況に左右されない強い体質を持っているためと考えられる。
(2)キャッシュフロー及び設備投資
今期の営業キャッシュフローは142億ドル、投資キャッシュフローは▲42億ドルであり、フリーキャッシュフローは99億ドルであった。また財務キャッシュフローは▲84億ドルであり、この結果、3月末のキャッシュフロー残高は420億ドルとなっており、(残高が明示されていないChevronを除く)4社の中では最も多い。
Shellの1-3月期設備投資は62億ドルであった。
(3)原油・天然ガス生産量
Shellの1-3月期原油・天然ガスの生産量は、日量平均で原油135万B/D、天然ガス31億立法フィート(cfd)であった。天然ガスを原油に換算した原油・天然ガス合計生産量は188万B/Dである。
(続く)
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