(注)本シリーズは「マイライブラリー」の下記URLで一括してご覧いただけます。
http://mylibrary.maeda1.jp/0459OilMajor2018.pdf
II. 2018年の業績比較 (続き)
5.設備投資額
(図http://menadabase.maeda1.jp/2-D-4-05.pdf 参照)
2018年の5社の設備投資額はExxonMobilが259億ドルと最も多く続いてShellが230億ドル、シェブロン201億ドル、BP167億ドルである。Totalは5社の中で最も少なくエクソンモービルの6割の156億ドルである。
(石油と天然ガスを合わせ400万B/Dに迫るExxonMobil)
6. 石油及び天然ガス生産量
(図http://menadabase.maeda1.jp/2-D-4-06.pdf 参照)
(1)石油生産量
昨年の石油生産量が最も多かったのはExxonMobilの2,266千B/Dであり、5社の中で同社だけが2百万B/Dを超えている。ExxonMobilに次いで生産量が多いのはShell(1,803千B/D)、第3位はChevron(1,782千B/D)で、両社の生産量はExxonMobilの8割である。TotalはExxonMobilの7割の1,566千B/D、BPは最も少ない1,268千B/Dの石油を生産しており、ExxonMobilの6割弱にとどまっている。
(2)天然ガス生産量
天然ガスの生産量が最も多いのはShellの日産109億立方フィートで石油に換算すると1,863千B/Dであった。Shellのみが100億立方フィートを超えており、2位はExxonMobilの94億立方フィート(石油換算1,567千B/D)である。3位以下はBP(同1,271千B/D)、Total(1,209千B/D)、Chevron(1,148千B/D)と続いている。
(3)石油・天然ガス合計生産量
石油と天然ガスの合計生産量が最も多いのはExxonMobilであり石油換算で3,833千B/Dであり、2位はShellの3,666千B/D。その他の3社はChevron(2,930千B/D)、Total(2,775千B/D)、BP(2,539千B/D)と200万B/D台に並んでいる。ExxonMobilの生産量を100とした場合、他の4社はShell96、Chevron76、TotalとBPはそれぞれ72及び66である。
各社の石油と天然ガスの比率を見ると、Chevronは石油61%、天然ガス39%であり5社の中では石油の比率が最も高い。その他4社の石油:天然ガスの比率はそれぞれ、ExxonMobil(石油59%:天然ガス41%)、Total(石油56%:天然ガス44%)、BP(石油50%:天然ガス50%)、Shell(石油49%:天然ガス51%)である。Shellは5社の中では唯一天然ガスの生産が石油を上回っている。
(続く)
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前田 高行
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