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現地記事転載:「今や戦う相手は病魔のみ:心配されるネタニヤフ・イスラエル首相の健康状態」(上)

2025-01-07 | 現地紙記事転載
(原題) Israeli hospital says Netanyahu has undergone successful prostate surgery
2024/12/29 Arab News

 
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相が前立腺摘出手術を受け、成功したと報じられた。同首相はガザ紛争や汚職容疑での裁判など、複数の危機に対処しながらこの手術を受けた。

近年、一連の健康問題を抱えてきたネタニヤフ首相は、健康で精力的な指導者という世間のイメージを強化するためにあらゆる努力をしてきた。年末の裁判中、首相は葉巻を片手に1日18時間働いていると自慢していた。しかし、イスラエル最長在任の指導者として通算17年間の権力の座にある間にこれほど過酷な仕事量を続けてきたことが、首相の健康に悪影響を及ぼしている可能性がある。

ネタニヤフ首相(75歳)は、ジョー・バイデン米大統領(82歳)、ドナルド・トランプ次期大統領(78歳)、ブラジルのルイス・イナシオ・ルラ・ダ・シルバ大統領(79歳)、フランシスコ法王(88歳)など、年齢や健康問題で注目される世界の高齢指導者の一人だ。

ネタニヤフ首相の最近の症状は高齢男性によく見られるが、この治療により多少の悪影響が出ている。同首相の裁判を監督する判事らは予定されている3日間の証言を中止するよう同首相の弁護士から要請を受けた。アミット・ハダド弁護士は、ネタニヤフ首相は完全静養で数日間入院すると主張した。手術中は側近のヤリブ・レビン法相が首相代行を務めた。戦時中のネタニヤフ首相の健康はイスラエルにとっても世界にとっても懸念事項である。

地域混乱の時代
イスラエルの指導者として、ネタニヤフ首相は中東情勢を揺るがす世界的な大事件の中心にいる。過去14か月間の目まぐるしいペースを考えると、たとえ数時間でも行動不能になると危険を伴う。調停国がイスラエルとハマスにガザ停戦を迫り、イスラエルとイエメンのイラン支援を受けたフーシ派との戦闘が激化する中での入院である。

前立腺の問題は一般的で、多くの場合簡単に治療できる。それでも絶え間ない脅威に直面するイスラエル国民と、イスラエルの弱点を暴こうとする敵の両方に対して、これまで以上に強さを見せつけたい時期、この手術はネタニヤフ首相の活力のイメージを傷つけることになる。

(続く)
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