石油と中東

石油(含、天然ガス)と中東関連のニュースをウォッチしその影響を探ります。

軒並み史上最高利益の五大国際石油企業:2022年度業績速報シリーズ(11完)

2023-03-04 | 海外・国内石油企業の業績

III. 5カ年(2018-2022年) 業績推移の比較(続き)

(コロナ禍を抜け漸く上向いた設備投資!)

4.設備投資[1]

(図http://menadabase.maeda1.jp/2-D-4-23.pdf 参照)

 2018年の設備投資額はExxonMobilが259億ドルで最も多く、次いでShell(230億ドル)、Chevron(201億ドル)の3社が年間投資額200億ドル以上であった。その他2社はbp(167億ドル)、TotalEnergies(156億ドル)であった。

 

2019年はbpを除く4社が若干増加したが、2020年には一転して急落、ExxonMobilは214億ドル投資したものの、Shellは166億ドル、その他3社も100億ドル台前半にとどまった。2021年はShellが前年より増加、TotalEnergiesは横ばいであったものの、ExxonMobil、bp、Chevron3社は2年連続で設備投資が減少した。

 

2022年に入り漸く各社とも投資の増加に意欲を示しており、ExxonMobil及びShellが220億ドル台で並び、bp、TotalEnergiesの投資額は共に163億ドルであり、最も少ないChevronも123億ドルであった。これによりShell、bp、TotalEnergiesの投資額は2018年の水準に戻っている。

 

以上

 

本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。

        前田 高行

 〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601

        Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642

        E-mail; maeda1@jcom.home.ne.jp

 

[1] 「設備投資」は各社決算資料から下記項目を抽出している。

ExxonMobil:        Capital and Exploration Expenditures

Shell:     Capital expenditure, Consolidated Statement of Cash Flow

bp:         Capital expenditure

TotalEnergies:     12. Net investments

Chevron:             Capital & Exploratory Expenditure, Worldwide

 


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