(原題) Key negotiators who helped get a Gaza ceasefire deal
2025/1/16 Arab News (by AP)
15か月以上続いた戦争の末、イスラエルとハマスの間でガザでの停戦合意が成立した。米国、エジプト、カタールがパレスチナ領土での戦闘を止めようと長年にわたり仲介役を務めた結果、今週行われた最新の交渉ラウンドが成功し、すべてのトップ交渉人はカタールの首都ドーハに集まった。この合意を交渉した主要人物は以下のとおり。
デビッド・バーネア (David Barnea)
イスラエルの諜報機関のトップ。交渉プロセス全体を通じてイスラエルの交渉チームを率いた。イスラエルの治安機関シンベトのトップやベンヤミン・ネタニヤフ首相の政治・軍事顧問らと協力し、バイデン政権と会談したバーネアは、イスラエルの交渉チームで最も目立つメンバーだったが、交渉中は素顔を隠していた。
ロネン・バー (Ronen Bar)
イスラエルの治安機関シンベトのトップ。バーの治安機関は、パレスチナの治安囚人に関する問題を扱っており、合意された取引に基づき、イスラエルは囚人の一部と人質を交換する予定である。
バーは2021年からシンベトを率いてきた。戦争のきっかけとなった2023年10月7日のイスラエルに対するハマスの壊滅的な攻撃からわずか数日後、バーは過激派を阻止できなかった責任を負った。同氏は、何が起こったのかの調査は戦争後に行う必要があると述べている。
ハリル・アルハイヤ (Khalil Al-Hayya)
ハマスの政治局長代理で過激派グループの首席交渉官。カタールに拠点を置いているが、イスラエルやアメリカの当局者と直接会うことはなく、エジプトとカタールの仲介者を介して連絡を取ってきた。
イスラエル軍がガザ地区でハマスの指導者ヤヒヤ・シンワルを殺害した後、同氏の役割は重要性を増した。2023年10月7日の攻撃の立案者であるシンワル氏は、死去するまで交渉においてハマスの立場を指示していたと考えられる。
しかし、シンワル氏の死去前から、アルハイヤ氏は過激派グループの実務を管理していた。シンワル氏ほど強硬派ではないと見られるアルハイヤ氏は、シンワル氏の副官を務め、2014年にも停戦交渉を取り仕切っていた。
ハマスの長年の役員であり、2007年にガザ地区の自宅を襲ったイスラエルの空爆で家族数名が死亡したが、本人は生き延びた。
シェイク・モハメッド・ビン・アブドゥルラフマン・アル・サーニ (Sheikh Mohammed bin Abdulrahman Al Thani)
カタールの首相兼外相。停滞する交渉における同国の極めて重要な調停活動を主導した。イスラエルとハマスは直接連絡を取っていないため、同氏は交渉プロセス全体を通じてハマスとの重要な連絡役を務めた。交渉の最も重要な段階、つまりここ数週間の交渉は、同国の首都ドーハで行われた。
ハッサン・ラシャド (Hassan Rashad)
エジプトの総合情報局長。交渉全体を通じてハマスとの連絡役を務めた。ラシャド氏は、2023年11月の最初の停戦で交渉を主導した元情報局長アバス・カメル氏に代わって、2024年10月に就任した。カイロでも数回の交渉が行われている。
ブレット・マクガーク (Brett McGurk)
ジョー・バイデン大統領の最高中東顧問。イスラエルとハマスの交渉の主導交渉者として、双方との話し合いから合意案をまとめている。マクガークは、民主党政権と共和党政権の両方で、国家安全保障会議とホワイトハウスで20年以上にわたり米国の中東政策に携わってきた。彼はハマスやヒズボラとの紛争について高官と協議するため、頻繁に中東を往復している。
スティーブ・ウィトコフ (Steve Witkoff)
ドナルド・トランプ次期大統領の中東担当特使。ここ数週間、ネタニヤフ首相と、もう一人の重要な仲介者であるカタールのシェイク・モハメッド・ビン・アブドゥルラフマン・アル・サーニ首相と個別に会談した。
フロリダ州の不動産投資家でトランプ政権就任委員会の共同議長でもあるウィトコフ氏は、トランプ政権とバイデン政権が合意に向けて調整する中、バイデン氏の外交政策チームと連絡を取り合っていた。
以上
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