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Part I:「イスラエル、イラン核施設を空爆す」(3)
006.未明の出撃 (3/4)
これを契機にイランはウラン濃縮を再開、核兵器の実用化に必要な濃度まで今一歩に達した。欧米諸国はイランが危険なレッドラインを越えたととらえた。イスラエル軍部、そして極右国粋主義者達にとっても受け入れられないことであった。彼らユダヤ人は自分たちが人類史上最も優秀な民族であると固く信じている。米国の白人には一目置くものの、自国の周辺に住むアラブ人、ペルシャ人などは劣等民族としか考えていない。数次にわたる中東戦争でアラブ人を完膚なきまでに叩きのめした。そして今、米国のとりなしでUAE、スーダンなどいくつかのアラブ諸国と和平を結んだことによりアラブ陣営を無害化することに成功した。
イスラエルにとってペルシャ人とてもアラブ人と五十歩百歩である。イランごときが自分たちと対等の立場に立つのは我慢ならないのである。降ってわいたのが米国の大統領の交代である。新しい大統領はイラン核交渉への復帰を表明し、またイスラエル国内の入植地拡大に異議を唱えた。ただ復帰交渉は難航している。
(続く)
荒葉一也
(From an ordinary citizen in the cloud)
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